イタリア料理を好きになったきっかけ
わたしが、イタリア料理を好きになったのは小学生の時でした。どこにでもいる埼玉県の小学生で剣道を習っていました。
きっかけは、自宅から車で40分くらいする伊奈の町に、「ベルパエーゼ」というイタリアンレストランです。
その店は、一軒家の大きな大きなレストランで、席数がものすごくあるにも関わらず「2時間待ちです」と言われてしまうくらい人気のお店でした。
5人家族だったわたしの父は、先に車で行って名前を記入し、待ち時間が経つくらいに、のこりの4人が集合するという作戦をとっていました。
今考えると、そんな父親の優しさも、あのレストランを特別なものにしていた、ひとつの理由だったのかもしれません。
わたしは、ピザが大好きでした。いえ、ピッツァが大好きでした。もちろん宅配のピザも好きでしたが、ペルパエーゼの窯焼きのピッツァは、ほっぺたが落っこちてしまうのではないかと思うくらい美味しかったのを覚えています。
その時のわたしの夢は、マルゲリータのピッツァを一人で食べることでした。
家族5人で食べるため、どうしても1人だけで食べることはできなかったのです。
小学生のわたしは、その夢を叶えるにはどうしたら良いのかを考えました。
思いついた答えは、ピッツァを焼ける人になれば良いのではないかということです。
もちろん、それ以外のパスタやオリーブオイルの香り、真っ赤なオレンジジュースも大好きでしたので、将来はイタリア料理のお店で働こうと密かに心に決めたのでした。
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