さよなら、名前

もうすぐ「名前」が変わる
忌々しかった 「あの苗字」がなくなり、
私は、大好きな愛する人と「同じ苗字」になれる、それがとても喜ばしい

婚姻届提出後、諸々、名前変更の手続きや
本人確認書類の再取り寄せなど
やることは多い


しかし、
二十年以上縛られていた あの苗字から
やっと私は抜け出せる

基本的に頭のおかしい実家は、
祖父・祖母が分家コンプレックスを持っており、事あるごとに
「あんたは◯◯家の子なんだから」と言われ、

母方の実家に、長期休みの度に行こうとすると
それを言われ、やたら苦い顔をされた
(母は嫁いだ身 。 とはいえ、
母方の実家は、隣の市の近距離、
なにより「お互い孫」なのに、
やたら、「◯◯家の孫」を強調されるのは、
意味が分からなかった)


閉鎖的な田舎は
より その名前を強くする
どこにいっても「 ◯◯店の長女ちゃん」
である(実家が自営だと尚更だ)


思春期に反抗も出来ず、溜まりにたまるが
田舎に発散できる場などあるはずもなく、

土曜の部活終わりに
親に内緒で、母方の実家により
ごはんを食べて、祖父母にひたすら
実家の息苦しさや言えない愚痴を言った

うんうんと頷いてはくれるが
結局、
「でも親だからね 親子だからわかりあえるはず」 頑固理論は変わらず。

やがて 惚けた祖父母は、その愚痴を両親に話し、修羅場になった


色々あって、未だに、実家の悪夢を見る
実家にいて苦しめられたり、
会いたくもない屑共に嘲笑される

いい加減、夢の中で 夢だと自覚したい
そして皆を殺したい


とにかく

「名前が変わる」
その事がやっと呪縛から抜け出せる気がして
このまま、悪夢も全て消え去ればいい
幸せな思い出ばかりが出てくるようにしたい

そう 願う

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