「ハーレーダビッドソン(バイク)の現行エンジン重量は200kgあるらしい」が本当なら素材が何か考察する
これを考察する発端はX(旧ツイッター)でポストされた
を目にしたことから始まりました。
前々回、ポストにあるハーレーNIGHTSTER™ SPECIALのエンジン重量が200kgだと、エンジンを支える車体重量は僅か9kg、物体の比重で考えるとイエローパイン(乾燥木材)で構成しなくてはいけないことがわかりました。
詳しくは前々回の記事をご参照ください。
そして前回、一般的なバイクと見立てて鉄鋼材を使った場合の重量を求め、そこから想像しうる可能性を探って行くことで、巨大な陰謀のようなものが見えてきたところで話を終えました。
今回はシンプルに重量200kgあるというハーレーレボリューションマックスエンジンを構成する素材は何か?を考察していこうと思います。
重量200kgのエンジン素材を考察する
はじめに
バイクのエンジン重量は250cc単気筒エンジンなら30kg前後、900cc以上の4気筒バイクだと70kg前後〜80kg程度になることが、前回の計算でわかりました。
ハーレーダビッドソン社の70年代に製造していたエンジン「ショベルヘッド」のキックスターター機構を除いた重量が65kgほどなので、計算だけでなく実際の重量でもそう誤差はないものと考えられます。
現在のバイクのエンジンを構成する素材は大きく分けて2つあります
・アルミ合金
・鉄(鋼鉄・鋳鉄)
の2つになります。
細かなところではゴムパッキン(シール)、銅ワッシャーなどがありますが、今回はアルミと鋼鉄のふたつを材料にしてハーレーレボリューションマックスエンジンの素材を考えていきたいと思います。
エンジンを構成する素材の比率を確認する
上で書いたように現代のバイクのエンジンを構成する素材は大きく分けて
・アルミ合金
・鉄(鋼鉄・鋳鉄)
の2つになります。
アルミ合金が使われている部分
・シリンダーヘッド&ヘッドカバー
・シリンダー
・ピストン
・クランケース+クランクケースカバー(左右)
古いエンジンや高圧縮なエンジンではシリンダーが鉄鋳物で作られているそうですが、現代では軽量化やリサクル面からアルミ鋳物が多く使われいるそうです。
ハーレーレボリューションマックスエンジンもシリンダーはアルミ合金製でクランクケースもその色合いからみて同じアルミ合金で作られていると考えられます。
下参考サイトでは1250ccエンジンなので、前回前々回考察した975ccエンジンとは違いますが同じレボリューションマックスシリーズなので採用素材は同一だと考えて良いでしょう。
鉄(鋼鉄並びに鋳鉄)が使われている部分
・クランク周り
・ミッション周り
・クラッチ周り
・ヘッド内部
主にエンジン内部のギアやシャフト、チェーン、クラッチプレート、バルブ、それに関わるスプリング類に鉄が使用されています。
そのため、エンジンの体積におけるこの2つの材料の比率がわかれば、比重からエンジンにおける各素材の大まかな重量が割り出すことができる、というわけです。
ここで普通の人なら「記事でアルミを使っていると書いてあるじゃんww」と気づいてしまいます。当たり前です、だってアルミを採用しているんですから。
しかし、このnoteはあくまで人気バイク系YouTuber兼インフルエンサーであるホワイトベース二宮氏が言う「ハーレーレボリューションマックスのエンジンが200kgある」場合の素材を考えるものです。
お付き合いください。
エンジンを構成する素材の割合を導き出す方法
割り出す方法をいくつか思い浮かべます。
一番確実なのは実際のレボリューションマックスのエンジンをバラして測る方法ですが、持っていない以上不可能です。
次に思いついたのが分解されているFTR223エンジンから重量を測り大まかに材料の比率を割り出す、です。ただエンジン構成も排気量も違いすぎるのであまり参考にならなそうです。
最後に計算です。FTR223エンジンを使っても最後は計算で推定する形になるので、今回は計算のみで素材の割合を導き出してみようと思います。
エンジンを構成する素材の割合を導き出す材料
まずは二宮氏の影響で最近覚えたChatGPTに聞いてみました。みなさんご存知、なんでも答えてくれるAIの優れものです!
レボリューションマックスの重量を聞いてみたところデータがない。次にハーレーのエンジン重量とざっくりした質問をしたところ、ミルウォーキーエイトのエンジンが140〜150kg程度と答えがありました。
140〜150kgとあるので中間の数字を使うか迷うところですが、ここはできる限り200kgに近い数字の150kgを使っていこうと思います。
ちなみに先に貼り付けたポストにあるように、ホワイトベース二宮氏曰くレボリューションマックスと合わせてミルウォーキーエイトのエンジンも重量が200kgあるそうですが、そこは見なかったことにしてください。
続けます。
ここで疑問が浮かびます。
レボリューションマックス(排気量975cc)の推定重量は約77kg。
一方ミルウォーキーエイトは排気量1745ccと大排気量であるものの、推定したレボリューションマックスのエンジンの2倍の重量です。
前々回の私の計算が間違えていたのでしょうか?
そこで調べたところ、ハーレーの大排気量モデルのエンジンは概ね鉄で構成されているようです。
それであれば合点が行きます。
鉄の比重はアルミの約2.9倍。例えばエンジンの重量のうち半分がアルミ素材だった場合、エンジン重量を半分にして片方を2.9倍して足してやればエンジン全体を鉄で構成した場合のエンジン重量がわかります。
それではやってみようと思います。
総鉄製だった場合の重量(暫定)を求める
前々回推定したハーレーレボリューションマックスのエンジン重量77kgですが、ミルウォーキーエイトは空冷エンジン、レボリューションマックスは水冷エンジンでラジエターを搭載しているので前回求めた約2キロを引いた75kgを使っていきます。
37.5kg+(37.5kg x 2.9)=146.25kg
なかなかいい数字に見えます。
別の視点で計算してみようと思います。
使用するのはFTR223のエンジン重量。
FTR223は単気筒エンジンで重量は約32kg。それを半分にしてシリンダー+ヘッドの重量をもう1つ分足します。
16kg+16kg+16kg=48kg
これに排気量の差分をかけてみようと思います。
223ccのシリンダーが2つになっているので446ccとなり
16kg+(16kg+16kg x(975cc/446cc))≒86kg
前々回推定したレボリューションマックスのエンジン重量が約75kgなので、これもいい数字です。
それでは鉄の比重でエンジン重量を求めてと思います。
まずクランク全体の重量は変わらず16kg、シリンダー重量=70kgなので
16kg+((70kg / 2.71) x 7.87))≒219kg
なんと19kgオーバーしちゃいましたが200kgにほど近い数字が出てきました。
…?一瞬惑わされました!
ここではレボリューションマックスのアルミ素材部分を鉄に置き換えた際の重量を求めることが本題です。
それに排気量1745ccのミルウォーキーエイトのエンジン重量を150kgとしたので、それより排気量が770cc小さいレボリューションマックスのエンジンは最初に求めた146.25kgを下回る必要があります。
何を材料にして求めるか悩みますが、ここはざっくりとボアの体積の差分、シリンダーが小さくなる、と仮定してその体積分の重量を引こうと思います。
お互いの車体の画像を比較するとエンジンサイズに大きな違いはないため150kgに近ければいいような気もしますが、排気量もボアストロークも小さい分カウンターウェイトのサイズも小さくなるはずですし、なんとなく引けそうな数字を使えばいいでしょう。
ということで、お互いのボアの体積差を求めていきます。
これは簡単です。お互いの排気量を差が体積の差になり、それに鉄の比重を掛けると重量になります。
1745cc-975cc=770cc
770cc x 7.86/1000=6.0559kg
ただ、実際はピストンの高さ分シリンダー内側の体積は大きいのですが、ピストンの高さがわからないので、ここではボア系の1/2をピストン高さとして再度計算してみます。
計算式は、ボア径/2 x ボア径/2 x 3.14 x(ボアストローク+ピストン高さ)x2
・レボリューションマックスのシリンダー内側の体積
97/2 x 97/2 x 3.14 x (66+48.5)x2≒1691.4㎠
・ミルウォーキーエイトのシリンダー内側の体積
100/2 x 100/2 x 3.14 x (111+50)x2≒2527.7㎠
2527.7㎠-1691.4㎠=836.3㎠
これがふたつのエンジンのシリンダー内径の体積の差になり、これに鉄の比重をかけると
836.3㎠ x 7.87/1000≒6.58kg
もう一つ、2台の車体の写真を見ていると、ミルウォーキーエイトにはロッドが付いています。ロッドは直径2cm、長さ25cmくらいででしょうか?
1 x 1 x 3.14 x 25cm=78.5㎠
ロッドは2本なので
78.5 x 2 x7.87 ≒1.24kg
さらにミルウォーキーエイトのクラッチ側には大きなカバーがあります。
プラスチックにメッキをかけたものの可能性もありますが、ここは鉄と仮定します。
車体の画像を見ると、概ねリアタイヤと同じ幅(650mm)、カバーを反転して重ねるとシート高さと同じ(680mm/2)ようです。奥行きを100mm、プレス成形として厚さは1.6mmにしておきましょう。
このことから
650mm x (シート高680mm/2) x1.6mm/1000 x 7.87/1000≒2.78kg
650mm x 100mm x 1.6mm x 2/1000 x 7.87/1000≒1.64kg
(680mm/2)x 100mm x 1.6mm x2/1000 x 7.87/1000≒ 0.86kg
このことから
6.58kg+1.24kg+2.78kg+1.64kg+0.86kg=13.1kg
が、レボリューションマックスのエンジンをミルウォーキーエイトのエンジンと同じ素材にした場合の重量差となります。
ここからエンジン重量を求めるのですが、150kgを使うか146.25kgを使うか迷いますので、ここはChatGPTが回答した重量150kgと重量を半々にして求めた146.25kgの平均で求めようと思います。
(150kg+146.25kg)/2-13.1kg=135.115kg≒135kg
をレボリューションマックスのエンジンのアルミ素材採用部分を鋼鉄素材に変更した際の重量とします。
採用されている鉄とアルミの比を求める
使う材料は75kgのエンジンと、135kgのエンジンです。
これだけだと分かりづらいのでもう少し説明を加えます。
最初に75kgのエンジンを鉄部とアルミ部で32.5kgずつに分け、アルミ部を鉄の比重に置き換えると146.25kgになりました。
しかし、上で推定重量が135kgと導き出されたため、そのままだと11.25kgの重量差があります。
なので、鉄35kg⇔アルミ35kg/2.71 x 7.87=135kgになるところが、鉄とアルミの重量差=体積差となります。
数学が苦手な私にはそんな複雑な計算式が書けないので、総当たりで導き出した結果が下になります!
総当たりは以下の計算方法
75kg=x+y
135kg=x+(y/2.71 x 7.87)
これを37.5kg+37.5kgから総当たりしていくと
75kg=鉄43.4883721kg+アルミ31.5116279kg
135kg=鉄43.4883721kg+アルミ31.5116279kg/2.71 x 7.87
≒鉄43.4883721kg+鉄91.5116278861……kg
このことから、レボリューションマックスのアルミ部分の重量は
31.5116279kg
と分かりました。
ちなみにアルミを鉄に置き換えた135kgもほぼぴったり!
誤差-0.000000013284133……g
こんな偶然あるのでしょうか!?
約31.5kgのアルミを約156.5kgの物体に置き換える
ホワイトベース二宮氏曰くレボリューションマックスのエンジン重量は200kgです。
上で求めたエンジン内部の鉄鋼素材の重量は43.4883721kgなので
200kg-43.4883721kg=156.5116279kg
この156.5116279kg分の重量が何かしらの素材(物体X)で作られているということになります。
まずはアルミと物体Xの比重さを求めていこうと思います。
156.5116279kg/31.5116279kg=4.96678966877…..
物体Xはアルミの約5倍の質量を持っていることが分かります。
このことから、物体Xの比重は
2.71 x 4.96678966877…..=13.4600000023…….
ということが分かりました。
比重13.46…
私はこの数字を見た瞬間に背筋に冷たいものを感じました…
地球上に存在する比重13.46に最も近い物質
比重13.46に最も近い物質…
私はこの数字を見た瞬間にある物質が頭に浮かびました。
このnoteを書き出した時、たどり着く物体はこの世界に存在するどんなものよりも比重のある物体になる=この世界に存在しないシン・物体Xになるものだと思っていました。
しかし、実際に辿り着いた数字は比重13.46…
若干比重に差はあるものの、その物質との誤差わずか0.08
その物体は……..
比重13.54(20℃)=水銀(液体)Hg
そうです水銀です!
私が背筋に感じた冷たいものの理由がわかったでしょうか?
さいごに:私が背筋に冷たいものを感じた理由
「ハーレーダビッドソン(バイク)の現行エンジン重量は200kgあるらしい」が本当ならそれは何を意味するのかを考察する(後編)
で考察した結果導き出されたふたつの可能性の一つに未来人=ターミネーターの存在がありました。
常時液体で存在する水銀のような物体が固体化しさまざまに形を変え猛威を振るう映像を多くの方が目にしていると思います。
そうです、ターミネーター2に登場するT1000です。
こんな偶然があっていいのでしょうか?!
いや、古畑任三郎は「偶然が重なるのは2度まで。3回目は偶然ではありません。」と言っているように、まだ2回の偶然。
しかし、これはあまりにも出来すぎた偶然………
「ハーレーレボリューションマックスのエンジン重量は200kg」という一見常識を逸脱したかのような突拍子も無いポストをきっかけに試みた、別角度の2つの考察から辿り着いた1つの合致する答え。
やはりこれは我々が知り得ないこの世界の暗部に広がる大いなる陰謀と、そう遠くない未来に起こるかもしれないシンギュラリティ※による世界の危機を我々へ伝える彼からのメッセージと確信していいのではないでしょうか………..?
※シンギュラリティ:技術的特異点。自律的な人工知能が自己フィードバックによる改良を繰り返すことによって、人間を上回る知性が誕生するという説。ターミネーターで描かれている人工知能「スカイネット」の行動(暴走)はこのシンギュラリティによるもの。
それでは今回のnoteはこの辺で、
ご拝読ありがとうございましたPIESENGでした。