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「放課後のブレス」感想
2023/12/14更新分
今日ついにポケモンスカーレット バイオレットの新規DLコンテンツ「ゼロの秘宝」の後編「藍の円盤」が配信されたとのことで、久しぶりにスイッチを取り出して裏でちょこちょこプレイしてます。
既にX(旧:Twitter)ではおそらく無限にネタバレポストが拡散されているだろうからできる限り見ないようにしている。ちょっと不便だ。
そんな今賑わっているポケモンなのだが、その前日にYouTubeで定期的に公開されていたショートアニメ「放課後のブレス」が最終回を迎えた。
物語は心に何か抱えたコミュ障3人
父親の重圧から逃げたいフルート吹きのオハラ、
ネモに勝つために相棒を見限るか悩むトレーナー アリキス、
注目される記事を書きたいがどこかズレてるホーマ。
それぞれが放課後のちょっとした冒険を通して、すぐそばにいるパートナーポケモンの存在に気づき、それをきっかけに一歩だけ成長するという構成でそれはポケモンSVのテーマである「宝探し」に準拠しており、パルデアに住まうポケモンやペパーやネモなどのゲーム版のキャラも多数登場するのでまるでポケモンSV本編を追体験できるような内容にもなっている。
1話冒頭でコインをアーマーガアに奪われたコレクレーが、4話では1つの宝箱を発見する。
この物語を端的に表した印象的なシーンだ。
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![](https://assets.st-note.com/img/1702571186379-Vdz76wKWHi.png?width=1200)
そして「宝探し」を終え、少しだけ前に進めた3人が最後にその過程で見たパルデア地方の景色や思い出を、ナンジャモやライム等そこに住まう人々の協力を得て紹介動画という一つの「宝物」を完成させることで幕を締める。
それを本編の主人公が観るシーンが挟まることでこの話が前日談であることが明かされ、この作品がポケモンSVの魅力を紹介する動画であるという文脈が物語の内と外にかかってくるのがニクい。
そしてこの作品の魅力はなんといっても「放課後感」だろう。
放課後の教室という舞台を用いた演出や音楽でその空気が表現されている。
画でいえば放課後誰もいない教室に残った3人が紆余曲折を経てちょっとずつ距離を縮める過程が教室を用いて端的に描かれている。
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最初はお互い別の方向を向いて物理的に距離のあった3人が
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最後には同じ席で動画作りについて相談し合う。
![](https://assets.st-note.com/img/1702572787033-R70wVV6Irm.png?width=1200)
そしてラストは誰もいない教室で締めるのがいい。
放課後といっても何かが終われば最後にはみんな帰るのだから。
あと吹奏楽で奏でられるBGMがいい。
全体的にあまりBGMを流さず会話劇中心で構成され、要所要所で落ち着いた吹奏楽のBGMが流れる。
その使い方が学校のリアルな空域感が生まれて良い。
放課後といえば音楽室から漏れ出る吹奏楽部の演奏と相場は決まっている。
総じて学校生活の決して華やかなアオハルではないけれど、
でもその素朴な雰囲気にとてもグッときた。
ポケモンSV本編を遊んでるとどうしてもずっとパルデア中を練り歩いてしまい学校に立ち寄る機会がどうしても減ってしまうのだが、こういった形で学校という側面が補完されてるのはプレイヤーとしてもパルデア地方という舞台により深みを感じることができてそれもよかった。
ポケモンSVプレイしてる人もそうでない人でも面白い作品なのでこの機会にぜひどうぞ。
1話10分の4話構成で非常に見やすいので是非是非。