【マスターデュエル】絶対に笑ってはいけない A・O・J の基本戦術
2023/12/06 更新分
「遊戯王 マスターデュエル」、みなさんはプレイしているだろうか?
OCGとほぼ変わらない膨大なカードプール、サクサク動く軽快な操作感、複雑なルールなのにも関わらず本当に少ないバグ。
僕らの求めてた遊戯王のゲームそのものだ。
ところでみなさんはソロモードの方は遊ばれているだろうか?
今まで、カードイラストと時たま発売される「ヴァリアブルブック」等で触れられるくらいで、背景ストーリーが語られる機会がほとんどなかったのだが、それがこのソロモードで誰でも気軽にその物語に触れられるようになったのだ。
これもすごい話だ。これもマスターデュエルのどでかい魅力の一つだと僕は思うのだけれどこのゲームのメインはやっぱりデュエルの部分だから遊んでる人はきっとそんな多くないと思う。
扱うテーマも基本的に今環境で活躍してるテーマではなく比較的昔の、MDから始めたパンピーにとっては知らんテーマの話が多いし、貰える報酬もそんな多くない。何よりかったるい。
でもちょっと待ってほしい。
一度でいいからプレイしてみてほしい。
ということでで今回紹介するのがソロモードにあるストーリーの一つ。「正義の同盟」だ。
この物語は最近OCGでパックが発売され話題になった「ターミナルワールド」出身のテーマの一つ。
宇宙から【ワーム】が飛来し、それに対抗するため【氷結界】【フレムベル】【霧の谷】【Xーセイバー】が手を組み【A・O・J】を結成するという話が展開される。
なのだがこのストーリー、何かがおかしい。
終始なんかジワジワくるのだ。
この頃のテーマは今とは違い「テーマの動き」まで想定してデザインされておらず、効果の特徴にある程度似た傾向があるだけなのでそのテーマでまとめても強いデッキは組めなかった。
という時代背景を踏まえて続きを読んでほしい。
「【A・O・J】の基本戦術ってなんだ…???」
そう、本来【A・O・J】にそんなものはない。
【A・O・J】は光属性の【ワーム】に対抗すべく作られたという背景を持ったテーマなので光属性に対してメタを張れる効果が多い。
「レベル5以上のモンスターは効果も強力で、攻撃力・守備力も高くなる」という小泉進次郎構文めいた珍妙な文が早速目に入りもう雲行きが怪しいがやってみよう
無理を言うな
??????????????????????????????????
「これが、【A・O・J】の基本戦術…???」
一応説明すると《A・O・J リサーチャー》の効果で相手の《ワーム・ホープ》の1枚ドローする効果を不発にできたという話なのだが、それをさも【A・O・J】の基本戦術としてドヤ顔で紹介されてもどんな顔していいのかわからない。そもそも1枚手札切ってるからアドバンテージは発生してない。
「何って、俺はただ相手のセットモンスターをリバースしただけだが?」
とでも言って「さすがお兄様、見事相手のドローする機会を一度潰しましたわ!」とでも褒められればいいのか?
異世界転生ものの小説でも流石にここまでヨイショはしないだろう
「これが、【A・O・J】の基本戦術…???」
ここまでの動きに【A・O・J】モンスターである必要性が欠片もない。
《ジェットシンクロン》も《アイアンコール》も【A・O・J】とは関係ない外部パーツである。
おっそろしいほどの介護をみた…!!
ここまでしてやっと《A・O・J カタストル》を召喚して見た目だけはそれっぽく繕えてるがこれが本当に【A・O・J】の基本戦術なのか...??
盤面は出来上がったのであとはもう勝つだけなのだが
待ってくれ、《A・O・J リサーチャー》から殴った方がダメージが出るだろ。シャドバ配信に現れる「それ過剰打点ですよね?」と宣うモラリストはここにはいないぞ?
《A・O・J リサーチャー》で攻撃しようとすると、
アプリ側の強い意志に阻まれる
いやいや攻撃すると…
と《A・O・J カタストル》の効果のデメリットの説明が始まる。
どうしてせっかく出した切り札の、しかも【A・O・J】で一番使われたカードの普通に強い効果なのになんで弱いところをあえて強調してくるの?
そこは普通にデカブツ殴って「カタストルは闇属性以外ならなんでも倒せます」的なこと教えてくれたらいいじゃん。
カタストルは【A・O・J】の基本戦術ではないのか??
俺は一体何を見せられたんだ…???
結局【A・O・J】の基本戦術とは一体なんだったのだろうか?
そしてこのなんとも腑に落ちない解説を受けるとデュエルが始まる
「一部のモンスターはリバース時に発動する効果を持つがリバースモンスターではないので、リバースモンスターに対処する「A・O・Jリサーチャー」などでは防げない。」なるパワーワードが目を引くがやってみよう。じゃあさっきのチュートリアルはなんだったんだよ
ただでさえ弱いんだからここでくらい気持ちよく【A・O・J】を強く倒しく使わせてくれよ。
《A・O・J リバース・ブレイク》を召喚。裏守備のモンスターならなんでも破壊できる効果を持っており、リバーステーマでもある【ワーム】を直接的にメタれてるカードだ。
「な ん で だ !!!!」
光属性の【ワーム】をメタろうねと言うテーマなのになんで光属性のモンスターが出るだけで破壊されるんだよ。
100円ショップで売られてるやつでももうちょい【ワーム】と戦えるぞ
なんでカタストルには演出あってお前にはないんだよ
「光属性モンスターに対して、強力な効果を発揮するモンスターが豊富なのが特徴です。」と言う説明に対する強い疑念を感じさせるデュエルが終わり
ストーリーのまとめが入る
本当か…???
「それはなぜか」だと...???
終始【A・O・J】のポンコツぶり見せられても「欠陥品だったからだろうな…」しか思えんよ…
本当にそれが理由か?
そらそうよ
「ざわ…」「ざわ…」 「ざわ…」「ざわ.…」
知 っ て た
お 前 だ け で い い
な ん か 書 け
「攻撃力が高いモンスターにも対抗できる便利な効果ですが、この効果で相手モンスターを破壊した場合、戦闘ダメージを与えることはできません」とあれだけディスったのに最高傑作...??
尚更なんでチュートリアルをああしたの…???
終わった...??
ほぼカタストルしか出てこなかったが。
もっと他の【A・O・J】も紹介してくれよ。
なんなら《A・O・J ディザイシブ・アームズ》という最終決戦兵器が《ワーム・ゼロ》と戦うところまで話続いてるだろ。
何「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドしてるの?
※(【ジェネクス】編という形である程度まで続きが追加された)
と文体がヤケクソになるくらいには情緒と腹筋を壊してくるソロモード「正義の同盟」。
テーマとしての動きも持たないし、話も【ジェネクス】登場以後が本番なところを、それ以前の話のみで構成せねばならない(おそらく)と言う苦しい事情を考えるととても胃痛がしてくる。
このソロモードの担当者にはただただ「お疲れ様」と言う労いの言葉を送らずにはいられない。
だがそれを加味しても笑ってしまう。
真面目にやってるからこそ発生するシリアスな笑いは一度ツボに入ると止まらない。
遊戯王やってるやつは全員爆笑できるのでまだプレイしてない人はぜひ遊んでみてほしい。