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米国 資産配分別 投資リターン比較(1926年-2019年)

米国における投資の資産配分別(株式/債権比率)の比較です。
1926年から2019年まで、100年分近いデータをもとにしています。
表の見方は、例えば一行目は:
株式(Stocks)比率0%、債権(Bonds)比率100%
最もリターンが悪かった年(左側):-8.1%
最もリターンが良かった年(右側):+32.6%
平均リターン(Average):+5.3%

という風に見ます。

米国 資産配分別 投資リターン比較(1926年-2019年)

やはり、債権を多くするよりも、株式比率を高めるほうがリターンが良くなることが分かります。
最も平均リターンがいいのは一番下の株式100%ですが、ボラティリティがかなり高くなり、リスクも伴います。
このため、若干でも債権を組み入れる(10%か20%)方が、あまり平均リターンも低下せず、リスクとのバランスが良さそうです。

日本での教科書的な資産配分推奨は、株式50%債権50%で、かつ株式債券それぞれを国内海外半分ずつとなっています。50%50%のパフォーマンスは平均8.3%と、まずまずの成果ではないでしょうか。(上記の株式、債権はすべて米国内で、国内海外という概念は反映されていません。)
アメリカでは一般推奨は株式60%債権40%のようですが、こちらも平均リターンは8.8%です。

個別の年を見ると、昨年2022年は、40年ぶりに株式/債権ともにマイナスリターンとなっています。両方ともに大きく下げているのは非常に珍しい事が表からよくわかります。
2002年のITバブル崩壊や2008年のリーマンショックの時は株式が大きく下げたものの、債権は上昇しており、リスクヘッジの機能を果たしています。
しかしながら、2022年の場合はインフレ抑制のための金融引締があったため、債券価格も下落する形となってしまいました。

来年からはNISAも拡充されて、より一層投資をしていく環境が整います。
特に年間120万円のつみたて投資枠は、ぜひ資産配分をうまく考えて継続投資したいですね。

新しいNISA(金融庁)

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