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ふざけろ!
キャリアを重ねてきて、今の職場で在籍期間が最も長い人になった。そろそろ転勤。
重要な仕事をまかされたり、自分から新しいとりくみを提案したり、仕事はたのしい。まわりからもリスペクトされていると感じている。
ふざけたい!
会議が長い。やる気になれない職員も当然いる。でも、これだけは共有するべきだという内容は熱をこめて話す。みんなも顔をあげて聞いてくれてうれしい。しかし、真面目に話すと疲れる。
ふざけたいぞ!
そう、常にふざけたいのだ。「いや、しょうもない話なんやけどさ…」で相手をしっかり笑かすトークをしたり、後輩が嫌がらない許される程度に無茶振りしてみるとか、同僚の机にイタズラしまくるとか!
若いときはみんなバチバチにふざけまくっていた。机のイタズラは連鎖して、やられたやつが別の机にもっとすごいイタズラをする。しまいには管理職からみんな怒られるという悲しい結末に。
あと私は毎日オヤツとして買ってきたパンを机の中に入れてたんだけど、それを勝手に食べる後輩がいた。机あけて、パンが無いから大きな声で「誰じゃー!?」と言ったら、柱の影でクスクス笑ってるなかなかの後輩だった。
最近すごく感じるのがふざける機会が減ってきたこと。
年齢なのか、転勤したからか、それとも役職についているからか。とにかく意識的にふざけようとしないとふざける機会が少ない。
これはかつてのふざけ隊(ふざけたい人たちのこと)がみんな通る道なのだろうか。ここが分岐点のように感じる。
①真面目なイメージになっていく。周囲からの尊敬を集め、しかし時にはユーモアを小出しにしてくれるナイスミドル。飲み会で盛り上がる若者を遠目に見て微笑む。
②無理をしてでもグイグイ前に行く。年齢なんて関係ない、誰よりもふざける、私がいちばん面白い!飲み会も自分を中心に回していく。同じ話をループしがち。
③緩急つけた両面で行く。さっきまで超真面目なことを言ってたと思ったら、超しょうもないことを言っている。冗談なのかどうかわからなくて相手が困惑する。
うちの父はおそらく①。私が子どもの頃の写真を見たら父がお尻を出して私が爆笑してる写真があった…あのクソ真面目な父が?!きっと中年になるときにおふざけを封印したのだろう。
うちのチームの主任は②。みんなの親睦の機会がたいせつ!と言ってくれるのだけど、飲み会に参加したらだいたい自分の話しかしない。ロードくらい(これ何章まであるんだろう?)ってなる。
私は③になりそうだ。真面目な会議に長時間参加したら、反動でふざけまくりたい衝動にかられる。もう真面目なことは考えたくない!うんこ!ちんちん!
きっと④も⑤もあるのだろう。
多くの子どもはたのしいことが大好きだったと思う。ふざけたい心は大なり小なり誰の胸にもあるのかも。大人はそれを表に出すか出さないかの違いにすぎないのでは。
そしてふざけすぎてこの年齢で怒られるのもつらいけど、なんかそれはそれで後々おもしろい。
最近ふざけてる?