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PPI, P-CABって中止できるの?

・PPI長期投与では薬理作用的に、酸分泌抑制に伴う吸収障害、易感染、腸内細菌叢変化が想定される。
・PPI長期投与の観察研究では、肝性脳症、胃粘膜の形態異常、胃がん、大腸がん、虚血性心疾患、腸管感染症、骨粗鬆症、肺炎、貧血、認知機能低下、腎機能障害などとの関連が報告されている。

・PPI, P-CABとも、必要最小限量の使用が提案されているため、漫然と投与せず、4~8週ごとに症状や病態を再評価し、継続、中止などを検討する。
・中止の判断となった場合、アレルギー・副作用症状が出た場合などは、内服は中止、外科的手術や内視鏡治療を検討するための検査が行われる。

(胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021)
(臨床雑誌 内科 2023.4 Vol.131 No.4 くすりの使い方便利帳)
(臨床雑誌 内科 2024.4 Vol.133 No.4 内科診療のQuestion)
(内科臨床誌 medicina 2023.8 Vol.60 No.9 高齢者診療ステップアップ)

考察

● 実際には、再評価漏れ、継続判断などで継続されることもある?
● 継続の判断は、長期投与のリスクをふまえて判断されている?
● 保険適用外の有症時オンデマンド使用はどのくらい効果ある?どのくらい使われている?

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