【ひとりごと】 誰も傷つけない新人教育


「分かるよね?」「常識だよ?」

 新卒や、既卒で前職が異業種であれば、学生時代や前職とは常識の認識が異なることもある。社会人マナーの基本から教えるつもりで、教えなくてもできる部分があればラッキーくらい。
 既卒で前職が同業種でも、ある程度の経験と理解力はあれど、内規や休暇中に決まったことは教えないと分からない。経験者はできると思って放置されがちだが、いつまでも伸びず、仕事できない人扱いされた結果、退職につながる。
ex) 「これは社会人として覚えておいた方が、今後役に立ちますよ。」
   「こうすると相手に悪い印象与えないかも。」
      「前の職場ではどうしてました?」
   「実はこういう内規がありまして。」

「学校(前職)で何をしてきたの?」

 学校であれば教える内容や教え方も異なることもあるし、既卒は経験や背景も全く違うので、一概に個人の理解度のせいにするのは…。
ex)「これは学校(前職)でやったことありますか?」
  「どこまで覚えていますか?」

「ここはこうでしょ!」

 ただでさえ、やってもいないことを、慣れていないからと自分のせいにされがちな新人。まだ教えてもらっていないことかもしれないし、事実確認+正しい内容の指導 が必要。
 目下だからといって、自分のやり方を押し付けるのもNG。目上目下に関係なく、自分のやり方を押し付けられることほど不愉快なことはない。やり方を変えたいなら、上司に相談してマニュアルから変更して統一する。
ex)「これ教えてもらいましたか?」
     「これについては何と聞いていますか?」

〈考察〉

● 新卒、既卒どちらにしても、最初の1年くらいは、
 新入社員(なんで自分はこんなにできないのに給料もらえてるんだろう?仕事を覚えて会社に貢献しよう!)
 教える社員(なんであいつ新人のくせに給料もらってんの?でも、自分も新人の時あんな感じだったし、仕事覚えてもらったら自分の業務負担も減るし、将来への投資だと思って教えておこう。)
 くらいの気持ちでいいと思う。あえてお互いに言い合う必要はない。
● 自分が新人の時も、最初から何でもできたわけではない。ミスをフォローしたり、トラブルが発生した時に適切に対処する方法を知っていることも、教える側の仕事だと思う。
● 新人教育の態度は、教わる新入社員や、教える社員だけでなく、周囲で見ている社員にも伝わる。

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