近況報告と、愛。#市民性みっけ #11
PIECESメイトのはるさんがみつけた「市民性」
人は、分かり合えないことがほとんどだ。
それなのに、私たちは感覚を共有しあえると、無意識に思いがちな側面を持つ。
育った場所も、環境も、取り巻く情報も、人も、何もかもが違うはずなのに、なんとなく同じように世界を見つめているような錯覚に陥りそうになることがある。
「人はみんな違うよね」と割り切ることはとても簡単で、全てを受容しあうことなんてできないと分かっていながら、そうやって突き放される瞬間はいつだって寂しい。
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数ヶ月前、ある友人とご飯に行った。会うのは数年ぶりで、少し緊張すらしていた。近況を報告し合いながら、気づけばすっかりその場に気を許し、胸の奥の方で引っかかっていた悩みを話したりもした。
その悩みは自分でもうまく言語化できていなくて、今思うと、さぞ辿々しい喋りになってしまっていたのではないかと思う。そんな私の話を、彼女はただ、受け止めてくれた。
世間一般的に見てどう、ということではなくて、彼女から見てどう、ということでもなくて。
ただ、私という環世界に生きる私と同じ視点に立って話を聞いてくれたことに、私は心底救われた。
自分以外の誰かが、その事象に対して何を思い何を感じているかと想像することは、時に大変で、面倒で、難しい。
ただ「違うよね」と割り切っても成立し続ける社会の中で、その優しさを持ってくれること。
その寛容さは、とてつもなくあたたかい。
それは必ずしも、全ての人にひらいている必要はないと思う。
だけどせめて、自分の大切な人たちの前では、自分もそんな優しさを持ち続けられる人間でありたい。
精一杯の感謝の気持ちとともに、そんなことを感じた1日だった。
#私がPIECESメイトになった理由
学生時代にお世話になった先輩がPIECESでスタッフをしていて、全てのきっかけはその人とご飯に行ったこと。
PIECESという組織が取り組んでいること、そして取り組んでいる人たちが、とても素敵だと思い、プロボノとして関わり始めました。
普段いわゆる一般企業で働く中で、NPOだからこそできることの大切さを日々感じています。
この場所だからできること・この場所でしかできないことを、この先もたくさん考え拡げていきたい。
そんな思いで、この先もPIECESと関わり続けられたらと思っています。
ーなぜ私たちは市民性を照らし続けるのかー
PIECESでは2月29日に、オンライントークセッションを開催します。
トークイベントでは、2016年の創業時から活動を続けてきた小澤いぶきと斎典道、理事として参画くださっている 小野田峻氏、荻原国啓氏とともに、「なぜ私たちは市民性を照らし続けるのか」を改めて問い直し、PIECESのあり方やこれからのひろがりについてお話しします。
「市民性」が大事っていうけど、それって例えばどういうことなの?
すぐそばにある痛みや悲しみに「市民性」は役に立つの?
暮らしの中での振る舞いだけでは、世界で起きている困難の解決には繋がらないのでは?
なんだか良いことだとは思うけど、理解が難しい。
より善く生きたいとは思うけど、なかなか難しい。
いままで関心を寄せて出会ってくださったみなさまに、ご参加いただけるとうれしいです。
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