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ナウシカのような「やさしさ」の技術|寄付キャンペーン応援メッセージvol14 Dr.ゆうすけさん

終了まであと3日となった新たなPIECESメイト(マンスリーサポーター)を100名募る寄付キャンペーン。PIECESと様々な関わりがある皆さまからいただいた応援メッセージを順番に紹介しています。

今回はDr.ゆうすけさんから応援メッセージをいただきました!「メンタルヘルスがライフワークの内科医」であるゆうすけ先生。ゆうすけ先生の綴る言葉にとても救われている方は多いはず。かくいう私も、ゆうすけ先生の大好きな記事があり(soarさんの記事)、思い返すたびに何度も何度も読み返しています。

PIECESに向けて寄せてくださったメッセージも本当に温かく、頷きながら読んでいました。ゆうすけ先生、ありがとうございます!

ナウシカのような「やさしさ」の技術を身につけたいので、
PIECESを応援します

職業柄、「やさしさ」とは何だろうか、ということをよく考える。

いろんなひとの生きづらさと触れ合う中で気づいたひとつの仮説として、やさしさとは「ひとの安心をつくる」技術なのではないかとおもっている。
周囲に信頼できる存在が誰もいないということは、子どもにとって生存レベルでの危機である。

彼らの世界観では、他人とは基本的にじぶんを傷つける存在であり、世界は危険でおそろしいものである。

「風の谷のナウシカ」で、本来は人間に心を開かないキツネリスのテトが、不安と警戒心のあまりナウシカの指に噛み付いてしまうシーンがある。ナウシカは指を噛まれたまま、「ほら、こわくない」とやさしく受けいれる。

テトはすぐにナウシカに懐き、その後生涯の相棒になる。

安心をつくる技術とは、そういう振る舞いのことだとおもう。

世界を信頼していない子どもに、安心を提供できるような関わりができるとしたら、それはもはやナウシカ並のやさしさが発揮されていると言っていいだろう。とてつもなく高度な技術だとおもう。

それを育成プログラムとして提供するのだから、なんて挑戦的なプロジェクトだろうかとおもう。

社会に余裕がなくなってると、安心を確保していくのがどんどん難しくなる。
そんな中で、安心をつくる能力が得られることの恩恵は、子どもの貧困の問題だけに留まらない。
なぜなら、すべての人間関係は、お互いが安心することからはじまるからだ。

安心がベースにある関係は、質の高いコミュニケーションを生み、人生を充実させる。
だから、ひとの安心を作る技術は、ひとの幸福に大きく寄与する、とても汎用性の高いものだと考える。

ぼくは幸せになりたいから、これからも日々の臨床の中で安心というものを研究していきたい。

なので、その先進事例であるPIECESの取り組みにはものすごく期待してるし、大いに参考にさせてもらうつもりである。

◆Dr.ゆうすけ / 鈴木 裕介さん

秋葉原内科saveクリニック院長。2008年高知大学医学部卒業。高知大学附属病院、細木病院、一般社団法人高知医療再生機構に勤務後、マネジメントを学ぶためハイズ株式会社へコンサルタントとして転職。2018年9月に秋葉原内科saveクリニックを開業。著書は、「NOを言える人になる 他人のルールに縛られず、自分のルールで生きる方法」(アスコム)、「メンタル・クエスト 心のHPが0になりそうな自分をラクにする本」(大和出版)。

虐待防止月間-cvなし

12月20日までに100人の新たなPIECESメイト(マンスリーサポーター)を募る寄付キャンペーンも残り3日となりました。

来年以降も子どもたちの周りに信頼できる他者を増やす取り組みを継続・発展させていくために、ぜひPIECESメイトになって共に歩みを進めてくださいませんか?まだまだ達成には遠い挑戦ですが、最後まで走り抜けますのでぜひ応援いただけたら嬉しいです。

目標:100名
現在:25名(単発でのご寄付17名)
残り:4日

https://www.pieces.tokyo/campaign-stopchildabuse2020


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