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1席分のありがとう

電車の中で席を譲ってもらったのに、私は断ってしまった。

声をかけてもらえてとても嬉しかった。
けど、子どもと一緒に席に座ってしまうと動けなくて、子どもが泣くかもしれないから、立って動けた方が良いんだよな。

子どもと私のことを気にかけてくれて、
そして声をかけてくれて少しホッとした。

「ありがとうございます」
と丁寧にお伝えしたけど、気持ちが伝わったかな。

今回は断ってしまったけど、また声かけてくれると嬉しいな。


誰かからの振る舞いにある市民性を心で受け取る。

例えば、「今は立って動ける方がいいから座らない」と
自分自身が今何を大切にしたいかを選択する。

それはきっと自分も大切にしながら、相手の振る舞いの源にある市民性に心を向けるという市民性が交わされ重なり合う瞬間なのかもしれません。

自分のことに大切に向けられたまなざしがあるから、
自分を大切に選択しながら、
心で応答する、
そんな市民性が重なり広がる大切な風景があったのかもしれません。

PIECES代表理事 小澤いぶき

暮らしの中にある、誰かを想うふるまいやまなざし。
PIECESはそれを「市民性」と呼んでいます。

2023年12月から「やさしさのむしめがね」として市民性を照らしています。
たくさんの市民性や市民性をみつけたPIECESメイト(継続寄付者)をご紹介していますので、見てみてくださいね。



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