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いろどりのことばたち #PIECESの本棚
こんにちは!PIECESのPRを担当している藤田です。
ふだん、情報発信やコミュニケーションで「ことば」を扱うことを仕事としているにも関わらず、「ことば」に苦手意識が強く、テキストとして発することに慎重になりすぎる日々を送っています。
PIECES magazine の2つ目のシリーズ #PIECESの本棚 。順番がまわってくるまでに、有益な本を読まなきゃ!なんて焦ってしまいましたが、そこは他の方にお任せして、自分の好きをお伝えしたいと思います。
本屋さんと本は大好き
「本を読む」と構えてしまうと、苦手スイッチが入ってしまう、私ですが、本屋さん独自の匂いと本そのものは大好きです。
本棚を眺めて、その本屋さん独自の並べ方に意味を考えてみたり。
紙そのものや印刷技術を触って確かめてみたり。
めくり心地の良いペーパーバックのパラパラという音を楽しんだり。
本の中身よりも本という佇まいが好きなのかもしれません。
読まなきゃいけない本を脇において、触り心地やタイトルで一目惚れして購入した本たちは、なかなか読み進めることができずに我が家の本棚に並んでいます。
日常に余白をつくる
この本も表紙とタイトルに惹かれててにとった一冊。
暗闇なのに活発。
活発だけど暗闇。
忙しいことを言い訳に、最後まで読みきれない本が積み上がっていることが後ろめたく新しい本を手に取ることが減っていたころに出会った詩集。
詩だったら、途中からでもいいし、読みきらなくちゃいけないなんてことはない。
学校の授業じゃないから、何を意味しているかなんて正解をさがすこともない。
はらはらと並ぶことばの外側を
それぞれがそれぞれに思い描く
詩が特に好きだったわけではないけれど
ちょっとした日常の
ちょっとした余白に
自由な想像力を触発する言葉たち
愛とか恋とかにドキドキしたり
春のにおい
夏のひざし
秋のおいしさ
冬のぬくもり
おじいさんになったり
猫になったり
正解もないし
義務もない
それぞれ別々作家さんの作品が
それでもひとつの世界となって
そこにある
決して仕事の効率があがったり
何かがはっきりとわかるようになるわけではないけれど
いろどりを連れてきてくれる
そんなことばたちを日々にそっと
詩集をそっとカバンに入れて
でかけてみるのもよいですよ。
藤田奈津子
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