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町のパン屋さん
娘が赤ちゃんの頃から通っている近所のパン屋さん。
寡黙で口数の少ない店長とは、会釈をしたり、一言二言のやりとりをする関係性。
娘も大きくなってきて、だんだん子どもがいない時間に買い物をするようになったある日、久しぶりに小学生になった娘と一緒にパン屋さんへ。
穏やかな笑顔で迎えてくれる店長が、
「大きくなったなぁ。」とつぶやいたその一言が
なんだかとてつもなく温かった。
そこには、パン屋さんとお客さんだけではない、
地域のおじさんと子どもの関係性があった。
あぁ、気が付いてなかったけど、
こうやって私たち親子を見守ってくれている人たちがたくさんいるんだなぁ。
もっともっと、この町が好きになった。
人に何か逆境が起きた時にその人の力をエンパワーしたり、逆境の影響を減らし、レジリエンスを大切にする関わりや環境などを「保護因子」といわれています。
例えば、
自分の感情を受け止められる体験、
地域の中でその人が楽しく参加できることがあること、
保護者以外に自分のことを支持的に見守ったり関わる大人の存在など
とても大切な保護因子の一つでもあるといわれています。
これらは市民性が満ちる地域のあちこちにあるものかもしれません。
その子の人生をそばで温かく、見続けるような市民性もまた、誰かにとっての大切な保護因子につながっているかもしれません。
このエピソードを紹介してくれたのはPIECESスタッフの矢部杏奈(あんさん)。あんさんがこのエピソードで出てくるパン屋さんの店主、娘さんとの関係性など、あんさんが感じた「市民性」をラジオにて話しています。よかったら聴いてみてくださいね。
暮らしの中にある、誰かを想うふるまいやまなざし。
PIECESはそれを「市民性」と呼んでいます。
2023年12月から「やさしさのむしめがね」として市民性を照らしています。
たくさんの市民性や市民性をみつけたPIECESメイト(継続寄付者)をご紹介していますので、見てみてくださいね。