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人と人とのつながりを処方する「社会的処方」|寄付キャンペーン応援メッセージvol4西智弘さん

12月20日まで新たなPIECESメイト(マンスリーサポーター)を100名募る寄付キャンペーン。PIECESと様々な関わりがある皆さまからいただいた応援メッセージを順番に紹介しています。

医師として腫瘍内科-緩和ケア-在宅ケアをトータルで診療。川崎を「病気になっても安心して暮らせるまち」にするため一般社団法人プラスケアを立ち上げ、暮らしの保健室の運営に取り組む、西智弘さんから応援コメントをいただきました。昨年出版された著書の『社会的処方』にはPIECESの取り組みをご紹介いただいています!

人と人とのつながりを処方する

現在、先進国を中心に「社会的孤立」が大きな問題になっています。

高齢化や核家族化による社会の変化は、都市部において、「周囲に人はたくさんいるけど、自分のことをわかってくれる人はひとりもいない」「この社会の中で自分が生きている意味が分からない」といった人たちをたくさん生み出しています。

そしてその社会的孤立は、自殺率をあげ、認知症を悪化させ、そして寿命を縮めることもわかっています。家庭や周囲の環境のために孤立する人もいれば、それまでつながりが豊かだった人も病気や社会変化のためにいつでも孤立する可能性があります。


そんないま、ひとつの取り組みが注目されています。
それが「社会的処方」。

孤立が原因となっている健康問題について、薬で解決するのではなく、人と人とのつながりを処方することで解決していこうというアプローチ。そして、孤立している人と社会資源をつなぐ役割を担う人を「リンクワーカー」と呼び、イギリスなどの国では多くのリンクワーカーたちが活躍しています。

では、日本には「リンクワーカー」はいないのか?と探した時に出会ったのが、PIECESさんでした。子どもの孤立を、関係と環境のちからを使って解決してきたPIECESさんの取り組みは、いま東京を越えて全国へと広がっていこうとしています。その旅立ちを応援するべく、ひとりでも多くの方に、PIECESさんへのご支援をお願いいたします。

■ 西 智弘 氏

川崎市立井田病院かわさき総合ケアセンター/一般社団法人プラスケア代表理事

2005年北海道大学卒。室蘭日鋼記念病院で家庭医療を中心に初期研修後、川崎市立井田病院で総合内科/緩和ケアを研修。その後2009年から栃木県立がんセンターにて腫瘍内科を研修。2012年から現職。現在、腫瘍内科の業務を中心に、緩和ケアチーム、在宅医療にも関わる。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医。著書に『社会的処方』(学芸出版)

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+Care project

●コンセプト:つながり~「枠を超えてゆるくつながる」

●ミッション:
・「暮らしの保健室」の運営を中心として、「医療者と住民が気軽につながることができる」チャネルを地域内に散りばめる。
・利用者とスタッフおよび地域住民の人間的な関係を基盤に、Quality of Life向上につながる最良の解決策を見出すために、コミュニティナースを中心としたケアを市民も含めたチームで提供する。
・専門職としての判断に則り、一方的なケアを提供するのではなく、住民・患者・家族の自立支援および意思決定支援を行う(医療の民主化)。

●ビジョン:10年後の川崎市中原区を中心とした地域が「病気になっても安心して暮らせるまち」になることを目指す。

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虐待防止月間-cvなし

12月20日までに100人の新たなPIECESメイト(マンスリーサポーター)を募る寄付キャンペーンも残り2週間となりました。

来年以降も子どもたちの周りに信頼できる他者を増やす取り組みを継続・発展させていくために、ぜひPIECESメイトになって共に歩みを進めてくださいませんか?

目標:100名
現在:11名(単発でのご寄付16名)
残り:13日

https://www.pieces.tokyo/campaign-stopchildabuse2020


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