日記:さよならハイツ
朝、小田急線が走り出して少しあと、太陽の光で6時ごろに目が覚める。
アラームが鳴るまでもう一度眠りにつき、最近の考え事から連想された夢をみる。
「今日は出番があるだろうか?」と上目遣いで待機する化粧隊を無視して家をでる。
大学までのバスに揺られながら、朝から髪型もメイクもキマっている人をみて尊敬した。
大学のお手洗いにある鏡でノーメイクの自分を見ると、思ったよりも老けていてちょっと焦る。
大学が終わって、近くのOKに寄るのが好きだった。どれがいいかと悩んでいる間に、暮らしの先輩達に取られたものを見て「これが良いものなんだ」と学んでいた。
カバンに入らなかった生肉をよく手で持ちながら帰った。生肉を運ぶ足取りは力強い。あぁ肉を茹でた汁で作るスープは絶品だ。
料理は好きだけど、洗い物はめんどくさくて。
次の日まで残しておきたかったのにその日に食べ切ってしまうことばかりで。
痩せると聞いていた一人暮らしで、むしろ柔らかくなるばかりだった。
楽しさの炎で温めた鍋も、寂しさの炎で温めた鍋も、結局どちらも美味しい。
美味しいものを食べながら、友人と最近の出来事を話し合うのが最高の幸せだった。
自分の落ち着く空間で、誰かと一緒に落ち着くということ。
ひとりになることは、これから出会うものを全身で受け入れることだった。
ほとんどの引越し作業が済んですっからかんになった家をみて「もう私の家じゃない」と思ったので実感が湧いている。
・もっといろんな人と時間を過ごしたかった10%
・2年弱で物が増えすぎててビビった15%
・実家から大学遠すぎて怖い25%
・一人暮らしさせてくれて感謝&いつかの次の家も最高にしたい50%
居心地がよかったけれど、さようなら。
ありがとうハイツ!!!!!!