【本】新幹線お掃除の天使たち
JR東日本のグループ清掃会社であるテッセイの取組を扱った一冊でした。
社員が互いの活動を称賛する「エンジェルリポート」では、乗客からの素敵なメッセージや、仕事に対しての矜持などについて個々のナラティブで描かれていました。
発言に迫られる場面で腹痛を起こす新人を、主任温かく見守り導いていくレポートでは、人を大切にすることや、教育とは何なのかを改めて考えさせられました。
当該の主任はそれまで主婦をしていたというのだから教育は何も資格で成り立つものではないわけですね。
後半はテッセイが生まれ変わってゆく道筋を経営者目線で描かれていました。
・自分の思いを受け止めてくれる社員がいることを信じ行動を続けたこと
・様々なつながりを使い、自社の広報や社員へのインセンティブを企図したこと
・経営者だけでなく主任が、業務の意義を繰り返し語り続けたこと
・本者主導の改革を現場主導で自走させたいと考えていること
などが印象的でした。
一方で、エンジェルリポートの件で「褒める」と表現されていた部分が少々気になりました。
褒めるは自走に繋がるのか、褒めるは競争を生まないかなどです。
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