ティアキン日記⓪
一足飛びに文明開花
2024年4月20日 長らく放置してたゼルダの伝説 Breath of the Wild(以下ブレワイ、BotW)の追加コンテンツを2週目も含めてクリアした。追加コンテンツは2017年6月に発売されたから丸6年放置していたことになる。
正確にはBotWが発売された時Nintendo Switchが地獄の品切れ状態で1年間手に入らず本編をやり始めたのが2018年になってからなのだけれど。
追加コンテンツはマスターモードも含めて楽しみたいと思って初回クリア後まで温めていたら、クリアの達成感と新しく始めたスプラトゥーン2の沼にズブズブに沈み込んでしまいすっかり忘れてしまっていた。
その後、あれよあれよと色んなゲームが発売され、去年ティアキンとスプラトゥーン3に沈み。今年に入ってやっと沼から浮上してきてしばらくゲームから離れて日光浴に勤しんでいたところ、ティアキンRTAの動画を見て再びゼルダの沼に突き落とされてしまったってわけ。
私を沼に放り投げた件の動画↓↓
【解説】ティアキン バグなしRTA1:07:47
本当ならティアキンをやればいいのだけど、そういえばBotWのDLCをやり残していたのをやっと思い出した。
せっかくならブレワイからやり直して満喫したいよね!!
と、BotW&ティアキン満喫コースに足を踏み入れていく。
BotWのクリア後感想
なんと言ってもブレワイはゼルダが肝。他の作品と比べて群を抜いて報われないしいたたまれない境遇で人間味に溢れている。
こんなに何もできない姫様、ハジメテ……。辛い…。
古代文明の解読に理解が得られてたら、封印の力の目覚めがもう少し早ければ、もう少しメインキャラのバッファをもらってもいいんじゃないかなと思うくらい何もかも上手くいかない。そして拗れるリンクとの関係…。
100年前にリンクとの和解が済んでいて、土壇場で封印の力が目覚めたからなんとか私の自我は保たれている。
任天堂、ゼルダのこと嫌いになっちゃったんかと心配になった。
クリア後、結局封印の力はなくなったけど、あのときゼルダが力の消失を穏やかに受け止められたのは、リンクを含め周りの仲間を受け入れられることができたことと、古代文明の解読をちゃんと取り組んでいたことが大きいんだろうな。
封印の力の修行しかやっていなかったら、ある程度の諦念はあるとはいえ彼女の存在意義は大きく揺らいでいただろう。寄り辺が多いほど人は強く立っていられる。
封印の力を使い果たしても役目を果たせたこともきっと大きな支えになる。
ともあれ、ゼルダが晴々しい顔で今に納得ができて本当に良かった。
ブレワイ、2週目しても最高のゲームでした。
俺にスクラビルドをさせろ
ブレワイは最高だった話はここまで。
非常にエクセレント最高なゲームなんだが、どうしても不満点がある。というか、これはティアキンをやっていなければ出てこなかったことなんだが
スクラビルドしたい。。。。。
素材がもったいない。。。。
キースの目玉、あれやこれやの角や牙、投げられないチュチュゼリー、こんなに持ってても何にもならんのだよ。
全部矢につけて彼方へ飛ばしたい。
こんなに!!持っていても!!!薬にしかならない!!!!!
ある程度ゲームが進行すると、別に薬とかいらんし。
こんな気持ち、ティアキンをやらなければ一生知らなかったかもしれないのに…。
(ちょっと角とか羽とか使い道少ないなーと思っていなくもなかったかもしれないが、スクラビルドを知った今となっては些末なことである)
つまり、ブレワイをクリアした今、やっと俺は矢にキースの目玉をつけて遊ぶことができるのだ。
長かった。
DLCを含めてストーリー進めるのに2ヶ月が過ぎようとしていた。
石と実と骨と、いいかんじの棒
ティアキンはとにかく自由なゲームだ。
でも、私はティアキン1週目でそれを十分理解してなかった。一通りクリアしてなんて最高なゲームなんだとストーリーとギミックとBGMにひとしお感動して終わっていた。
でもそれでは足りないのだ。
ティアキンには想像力とガキんちょ力がなければならない。
子供の頃、変な石を、かっちょいい石を、でかい葉っぱを集めなかったか。
公園の隅っこに落ちているいい感じの棒に興奮しなかったか。
ツヤツヤのまっすぐな棒は俺らのエクスカリバーだった。
ティアキンはそれだ。いい感じの石といい感じの実といい感じの骨をいい感じの棒にくっつけて振り回すゲームなんだ。
どれだけガキんちょになれるかが試されている。
今回のティアキン2週目を全力で楽しむために、ガキんちょ王にならねばならない。
2週目の目標をいくつかたてている。
①エリクサー症候群回避
②ハイラル図鑑のコンプリート
③カバンダのコンプリート
3本立てである。本当はコログ頑張ったりミニチャレンジコンプしたり色々やりたいけど、それはまぁぼちぼち。1週目は最高のストーリーとオープンワールドを楽しむのに必死で、だいぶ素材を出し惜しみしてしまって、振り返ってみればもっとジャブジャブアイテムを使えばもっと楽しかったのにと思うばかり。
エリクサー回避とともに、今回はスクラビルドなどデフォルトの機能をしっかり使いたい。
思えば、ゲームの進行とアイテムが充実すれば解決することは多い。いろんなミニイベントは後回しにすればいずれ勝手に難易度が下がるものも少なくないのだ。けれど、きっと今あるアイテムとスキルで解決するから新しいアイディアと自力で発見したという脳汁が出る。
今回は脳汁をすすりまくる旅にするのだ。
オープニングはおセンチで。
ブレワイをクリアしたなり、ソフトを入れ替えて、いざ、やっていく。
ティアキンを120%楽しむために、始まりの空島はサクッと探索して必要スキルをゲットしていくつもりだ。
と、思いながらなんやかんや全部のスキルとウツシエ解放まで10時間はかかってしまうことになる。
とりあえず言わせてほしいことは、導入の音楽がめちゃくちゃいい。
薄暗くて不穏な地下洞窟を2人だけで進む。謎の瘴気がほんのり立ち込めてくる。人の声ともつかないBGMの幾何学な部分が強調されていく。
怖い。どんどん不気味になっていく。
瘴気は赤と黒で分かりやすくダークな雰囲気で直感的にやばそう、とわかるのだけど、正直ラウルの右手から出ていた青と緑の光もあの雰囲気の中ではかなり怖かった。暗闇に光るあの手の光にいい思い出あるやつおるんか。
リンクの手がぼろぼろになって、ゼルダの手を掴めなかったときの絶望感はクリア後でもしんどい。せっかく100年ぶりに会えたのにまた君らは離れてしまうんだと思うとマジでこのシーンはしんどい。
ストレスゲージが限界を振り切ったところで、オープニングを挟んで空島に入る。
空島、あまりにもヒーリングすぎる。導入の音楽との寒暖差で風邪を引くし、鼻水が出た後は整う。急に放心してまう。サウナなんかより心肺機能にダメージが少ないので整いたかったらティアキンの導入を往復することをお勧めする。情緒は壊れる。
空島のヒーリング効果はズルい。
美しい雲海と文明が栄えて廃れた虚脱世界、独自の原生生物と今なお淡々と動き続けているゴーレムの気配。静かな世界を少しの淋しさとともにまとめ上げるBGM。明るい悪夢を見ている感じもする。
整う。整いすぎて眠い。
仕事で疲れて帰ってきた後の空島探索は苦行にも似ている。
実は、私はクリアしたゲームをもう一度やるというのができない。初見のプレイ体験を2回目が上回ることがないからだ。
ストーリー仕立てだと物覚えがいいことも相まって、ストーリーのあらましやその時に必要なギミック、段取りなんかを覚えてしまっているのだ。
程度はどうであれ全人類がそうだが、知ってしまったら知らなかった状態に戻ることは絶対にできない。初見プレイ時の驚きや感動をもう一度味わうことは二度とできないため、2回目のプレイに価値を見出せず途中でやめてしまったり会話を早送りして巻きでプレイしてしまい結局いい体験にはならない。
だから、何度も同じゲームをプレイして新たな発見や考察をしているゲーム考察勢の方々を羨望に羨望のまなざしを送らずにはいられない。
今回、ブレワイとティアキンをもう一度やりたかったのは、100%じゃなかったと分かるから。
基本的に1度のプレイでほぼ100%クリアを目指しているので取りこぼしのないように進めていくのだけれど、まずブレワイ、ティアキンでは100%はそう簡単に出ない。やりこみ要素が多いのだ。あれだけやりこんだと思ってクリアしたブレワイの達成率が65%だったときは落ち込んだ。ティアキンもしかり。
さらに、twitter戦士たちがいまだにブレワイとティアキンで楽しそうにプレイしているのを見るにつけ、全くあの素晴らしいゲームの良さを満喫できていなかったのだと気づかされる。あまりにも無限大の楽しさがあるじゃないか。
俺、2週目頑張るよ。
めっちゃやりきるね。