見出し画像

光と影

傷付いた人に『明けない夜はない』って軽々しく言う人が嫌いで
“この人はいい面しか見ない人なんだろうな”って思ってしまう

夜は明けるけど、夜は必ずまた来る

昼と夜は必ず交互にやって来る
光には必ず影がある
光が差すことで影の部分が生まれるのだ

光さえなければ…
ずっと夜のままならば
みんな闇のままでいられるのに…
世界が光と闇に分断されることはなかったのに
水面は何も反射しなかったのに
鏡は何も映すことはなかったのに

善の象徴の光があるから闇は悪として捉えられてしまう
闇は何も悪いことなんてしてないのに
善があるから悪が創られる

光さえなければ…
夜さえ明けなければ…

太陽さえぶち壊せれば、月も輝くことはない

世界が漆黒の闇に包まれれば
闇の中ではみんな平等に暮らせるのかもしれない

光があることで地球に生命が生まれたとするならば
光によって生まれた僕らは
生まれてしまったことで何かを背負わされてしまったのでないだろうか

光が差すことで、僕らの足元には影が出来て
一生その影からは逃れることは出来ない

光さえなければ
光さえなければ

闇は恐れられることもなかったろうに
闇が闇と呼ばれることもなかったろうに…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?