気になるニュースのその後
箇条書きのみのテキストメディアプラットフォーム「picolis」をご利用いただき、誠にありがとうございます。
今週のピックアップコンテンツ
今回はこちらのリストを題材に、picolis編集部の新しい試みについて紹介します。
picolisの、そして箇条書きの特徴として、更新が容易な点が挙げられます。この更新性を活かした新しい試みとして、私たちはニュースを追いかけてみようと考えています。
メディアで大々的に取り上げられるニュースの多くについて言えることですが、受動的に情報を受け取っているだけの状態ですと、その後どうなったのかがわからず、そして関心も薄れていきます。また、情報が錯綜するような事柄の場合、続報に次ぐ続報で知識が上書きされると、どのように状況が変わっていったのかがわからなくなることもあります。そこで、時系列で情報を見返したり、報道されなくなった後も経過を確認できる場所が必要です。現状でも、大々的に報道されなくなった後の経過をWebサイト上に掲載し続けているメディアもあります。そして、そういう場所は多ければ多いほどよいと思うのです。検索をしなくても、各人が普段から目にするところにこのような情報が当たり前にある状態が望ましいと考えます。
新型コロナウイルスに関する情報をまず振り返ってみました。リストをご覧いただくとわかりますが、2020年1月だけでもかなりの情報があり、刻一刻と状況が変わっていく様子がわかります。2月以降についても情報を徐々に追加していき、今後の情報も定期的に追記していきたいと思います。感染症法上の位置付けが5類に移行した2023年5月以降、表面的には日常が取り戻されていますが、後遺症やワクチンの副反応に長期的に苦しんでいる方がいらっしゃることは事実で、引き続き新たな変異株の情報も見られます。大きな脅威がひとまず去ったとはいえ、注目し続けるに値する出来事だと考えます。
今回の活動に至ったきっかけは、とある懸念からです。それは、偏った情報のインプットが生む世界の分断です。人を介して伝えられる情報には、意図的であれ無意識のうちであれ、偏りが含まれることがしばしばあります。マスメディアの情報は視聴率を重視して選ばれることが多く、インターネット上の情報は、自分の興味や過去の検索履歴に基づいて表示されるため、限られた視点の情報に囲まれがちです。このように、自分にとって馴染み深い情報ばかりが目に入りやすくなり、それが全てのように感じてしまうことがあります。徐々に、自分が知っていることや信じていることだけが正しいと思い込み、他の視点や意見を間違っていると断じてしまう傾向が生じます。こうなってしまうと、自分とは異なる考えの人を受け入れられなくなります。私たちはこれを最も恐れており、正義が生まれることで世界が殺伐としていく様に心を痛めています。
分断が生じるような場合、両面の情報をまんべんなくとることが非常に重要だと考えます。その上で、どちらの側にもそれぞれを正当化するための誇張、極論、嘘、印象操作などが一部に含まれている可能性があるという前提で自ら判断する必要があります。すべての情報について、一次情報に触れたり、事実確認をすることは時間的に難しいですが、どんなに偏った情報環境に置かれていたとしても、他者を思いやる心、尊重する基本的な姿勢だけはどんなときも忘れないようにしたいものです。
私たちが片手間で追いかけられる情報はわずかです。ご自身が気になっているニュースを時々調べて投稿してみませんか。時系列でなくても、そのとき目にした新情報の概要だけでも、きっと誰かの役に立ちます。picolisへ情報を書き連ねるライフワークを、世界のために是非お願いしたいです。
それでは、引き続きpicolisをお楽しみください。
picolis編集部