ぴこアルファ

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オカマ達の家

景子が失踪した頃、私は高校生活を満喫していた。 そしてある日携帯電話に、景子から連絡があり、実は家出してきちゃったの!と言われた時は藪から棒だった。 景子は郊外で、オカマ達4人が住む家で一緒に暮らしていると言った。 地元の不動産会社の息子である景子の彼氏は、なんだか高校生の私からみて優しい感じの人だった。 私は久しぶりに景子と会い、ショッピングモールのベンチに座って話していたら、同居人のマルちゃんという人から電話があった。 駅で会いたいとマルちゃんは言うので、私と景子は

    • ごめん、なんで助けられなかったんだろう

      オカマは私よりも年上だったので、先に中学校を卒業してしまった。 一度彼女の机に置いてあった、テストの紙の点数を見てしまったことがあるのだが、散々な結果であったことを覚えている。 「キャーもうみないで!」と、可愛らしい反応をしていたが、彼女は地元から遠く離れた学校に通うことになった。 それでも、時々会ってはショッピングモールを歩いたり付き合いを続けていた。 だから、電車で移動することが多くなったのだが、一度彼女の帽子が線路に落ちてしまったことがあった。 幸い電車はいな

      • オカマに助けてもらった時のこと

        中学生の時の精神状態は、今から考えると予想もつかないほともろかったなと感じる。 毎日何かがつらくて、ちょっとしたことに傷ついていた。 その日も、体がとても重く、何も連絡せずに景子の家にお邪魔したと思う。 どうしたの?なにかあったの?ときかれたけど、何も話せないほど気分が落ち込んでいた。 まあ、よくわからないけど寝たらどう?と言われ、手早くシーツを広げた景子は自分のベッドに私を寝かせてくれた。 ふんわりと上からシーツを被せられ、泣きながらそのまましばらく寝てしまった。

        • オカマとの出会い

          オカマは私よりも年上で、学年が違ったが、全校集会などではいつも女子に囲まれていて目立った存在だった。 背筋はぴんと伸びていて姿勢がよく、手をひらひらさせながらにこにこ喋って、笑い声は遠くまで響いた。 女子の相談事にのってあげることが多く、オーバーリアクションなところがみんなに好かれている要因だったのではと感じる。 一方私はというと、友達も作れず一人でいることが多いだけでなく、勉強にもついていけずよく教室を抜け出していた。 そのため、時々カウンセリングルームに通い、優し

          私とオカマの話

          最近LGBTなどの問題が提起されると、必ず中学生の時の親友のことを思い出す。 人付き合いが苦手で、中学生の時に自分が唯一心を開き仲良くできたのはあの人だけだった。 名前はけっこう男前だったけど、本人はその名前で呼ばれるのは大嫌いだったからいつも名字で呼んでいた。 「私は、大人になったら絶対景子って名前に改名するの!今から決めてるの!」 そう言って彼女は、何か名前を書く機会があるたびに「景子」と書いていた。 だから本人の名前は、ここでは「景子」と呼んでおく。 あれから10

          私とオカマの話

          どうすれば子どもへの暴力を辞められるか

          子どもへの暴力については、以前からどうしても書きたいと思っていました。 まぁ!信じられない! 子どもに暴力をふるうなんて! という人もいるかもしれません。 それが真っ当な考え方なので、その場合は私のことを軽蔑してください。 そして、この記事をそっと閉じてもらって大丈夫です。 でもなかにはいるんじゃないでしょうか? 私のように子どもを叩いてしまう人が 実際に、私の母も父も私のことをガチで殴っていました。 そして、私も子どもを殴る親になってしまいました。 娘を産んだ当

          どうすれば子どもへの暴力を辞められるか

          普通の二人目出産だと思っていたのに…

          二人目の出産をこの病院に決めてしまったことを本当に後悔しています。 この産院のクチコミを見ると、星1のクチコミがとても多くその中には「本当に必要だったのかわからない検査をされた」と言われている人もいました。 妊娠糖尿病の検査などは正にそうだと感じました。 33週の検診では、放射線技師の人が「胎児の足と腕が短い、頭が大きい」など話していたはずですが、院長先生にはうまく伝わっていませんでした。 または院長先生がその可能性を揉み消してしまったのでは…という恐怖も拭えない

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          普通の二人目出産だと思っていたのに…

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          楽ではなかった二人目出産 切迫早産編

          一般的に二人目出産は、すでに出産を一度経験した母親にとって「楽だった」という感想が多いかもしれません。 私もその感想を鵜呑みにして「確かに、二人目出産は一人目に比べて楽そう!」と思っていました。 二人目の妊娠が発覚したのは、2018年の秋でした。 すでに2017年に産まれた娘(当時1歳)のことも考え里帰り出産をしようという流れになりました。 里帰り先と自宅を行き来するのは面倒だったので、検診は主に自宅近くの婦人科で受けていました。 特に問題はありませんでしたが、30週頃か

          楽ではなかった二人目出産 切迫早産編

          自己紹介

          はじめまして。 32歳の専業主婦のアルミと申します。 2017年に娘を、2019年にダウン症の息子を産んでから在宅の仕事をしようと考え、ライターとして活動しています。 まだまだ、駆け出しですができることは全部やろうと考えています。 何卒宜しくお願いします。