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中村キースヘリング美術館

先日八ヶ岳方面へ出かけて、念願だったキースヘリングの美術館へ行ってきました。

名前を聞いてピンとこなくても、彼のポップな作品はどこかで見かけたことはあるのではないでしょうか。


ストリートアートの先駆者的な存在で、ニューヨークの地下鉄内のスペースに勝手に絵を描くサブウェイドローイングで有名になりました。もちろんこれは違法なので何度も逮捕されています。

そんな彼は、31歳という若さで亡くなっています。HIV(ヒト免疫不全ウイルス:Human Immunodeficiency Virus)に感染し、免疫機能が効かなくなり、最終的にさまざまな合併症におかされるAIDS(後天性免疫不全症候群:Acquired immune deficiency syndrome)を発症します。

今でこそ、短期間で亡くなってしまう病ではないですが、彼が感染した頃の時代は余命数年と言われていました。世界を恐怖に陥れ社会に大きな影響を与えたのです。

彼の作品の特徴は、シンプルで力強い線で描かれた人間や動物、シンボルです。もともと彼は、核廃絶を訴えるなど社会活動家の側面も持ち合わせていたので、エイズ危機、人種差別、LGBTQ+の権利、暴力に対する反対など、社会的・政治的なテーマがしばしば取り上げられています。


美術館内のショップ


時代と共に彼の活動などが紹介されていました


イベントで日本の子供達と一緒に描いた作品


ニューヨークの子供達との作品



館内は凝ったデザインになっていて、アトラクションのようで楽しかったです。


壁一面キースの世界


Luna Lunaのエリア

Luna Lunaは、1987年にオーストリアのアーティストによってドイツで開催された世界初の「アート遊園地」です。キース・ヘリングをはじめ、サルバドール・ダリやジャン=ミシェル・バスキアなどの著名なアーティストが参加し、それぞれが遊園地のアトラクションをデザインしました。
キースは、カラフルなポップアートのフィギュアを使ったメリーゴーラウンドをデザインしました。飛び出す絵本のようなサンプルが飾られていました。

最近、このプロジェクトが復活し、2023年にロサンゼルスで再び展示されたそうです。



屋上にはハートのオブジェ


奥の曲線も素敵



作品を観つつ、その人物と社会背景も勉強できて、充実したアートの時間でした。
最後にショップに寄ってちょっとだけお買い物。




友人はこのお姉さんのフェイスメイクに興味津々でした。写真とは異なりますが(写真よりもっと激しめ?)目の周りにアートが施されていました。
カッコ良い!!


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