「道聞きナンパ」と初めての「無視…」
「〇〇駅はどこですか?」
この魔法の言葉を身につけた俺はハイテンションだった。
今日もストリーナンパだ!と意気込み、
20:00を過ぎた頃、仕事を終えて急いで駅へ向かった。
なんだかワクワクしていた。
少し緊張もあったけど…やる気に満ち溢れていた。
早速、20歳ぐらいの女子大生に声掛け。
「え、ここが〇〇駅ですよ😳人の流れについていけば改札です☺️」
俺「そうなんだ!ありがとう!」
次に、25歳くらいのスーツを着たお姉さんに声掛け。
「びっくりした😳この先が改札です。」
俺「突然すみませんでした。ありがとうございます!」
…
なんだ、みんな優しいじゃん。ナンパなんて余裕だぜ。
と
勘違いしながら声掛けをしていたが、ただ本当に道聞き(駅だけど)してるだけと気づいた。
これではただの挨拶である。ナンパになっていない。
一見、ただ迷っている変な兄貴だ😂
そして…
今でもはっきりと覚えている。
少しぽっちゃりしたロングスカートの女性。
「〇〇駅はどこですか?」
…
目が合わない。俺を1ミリも見ない。
「あ、あ、あの…」
情けない声と共に恥ずかしくなり、小走りで逃げた。
穴があったら入りたいとはあのことだ。
顔は赤かったと思う。
すぐに近くのコンビニへ退散し、コーヒーを飲んだ。味は全く感じなかった。