おとこのこがこわい


中高一貫女子校出身の私。


中高の友人と話すと、大学3年目にしてそろそろ男の子に慣れてきてもいいかなという時期だがみんな口をそろえて言う。「やっぱり男の子無理」「彼氏でも無理なものは無理」「性的関係を持たないパートナーがほしい」

私が去年ごろまで抱いていた思いと同じ思いを持つ人が意外にも多くて、安心した。


おとこのこはこわい。というか、男の子の性欲が怖い。
私たちの通っていた女子校の近辺では、露出狂や痴漢が頻発していた。
私たちの学校の生徒をターゲットにしたものだった。最近では、オークションで高額で購入した私たちの学校の制服を着たおじさんが、遅刻して一人で歩いていた女子生徒に「一緒に学校にいこうよ」と声をかけたそうだ。(制服をオークションに出してしまった卒業生が一番悪いが。)


6年間女子校にいた私たちは、男性という存在を基本的には男性教師や家族しか知らなかった。だから、赤の他人、しかも男性に近づくことはためらってしまうし、ましてや近づかれることは恐怖そのものだ。そこに恋愛感情や独占欲、さらには性欲までもが付随するともうだめだ。


、、、というか、共学で育った子たちの中にもそんな感覚を持っている人はいるのではないか?もちろん、平気な子は平気で良い。でもそうでない人が「恋愛できない異常体質」と差別されるのは違う。というか、恋愛するなら肉体関係を持って当然とするのも違うし、子供を持ちたいという願望がない限りそのことを強制する理由にはならない。双方の合意がなければしないべきだということはこういうことだ。


肉体関係を持つことに関する恐怖については、日本の性教育が不十分すぎるのは明らかだ。なにもきちんと習わない(習っても忘れる一過性のものである)から、結局傷つく人がいて、そんな話を聞いていると怖くて仕方がない。しかしわたしが気になるのは、もっと社会的な心理的な重圧というか偏見についてだ。


大学生のコミュニティでは、「恋人がいない」ことに対する偏見があまりにも多い。うんざりする。しかも偏見をもって攻撃をしてくる人たちは異性に対して違和感や恐怖心を持ったことのない人がほとんどだ。

別に同性であれ異性であれその両方であれそのどちらでもなくても、恋愛したけりゃすればいいし(するために頑張ればいいし)しなくていいならしなくていいし、性愛を求めるのなら合意の下ですべきだし、そこに暗黙の圧力があってはならないと思う。下ネタなどもしかり、、、言えない、乗れない人は別に悪くないと思う。それが面白いと思わないから。


だいたい嗜好の話なんだから、社会的にこうするのが普通、こうしなきゃかわいそうなどといったステレオタイプに縛られるべきではない。



まだまだ生きにくい学生社会ですね。

私が社会に出るころには、もっと寛容な世の中になっていればいいのにな、というか、私たちが変えていければいいな。


あと痴漢は滅びろ。



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