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小旅行よりも、近くて深い逃避
年に一度か二度、どうしても気持ちが詰まってしまうときがある。
そんなときは、ラウンジ付きホテルにこもって「一人合宿」をする。
昨日は横浜のベイシェラトンを選んだ。都内から電車で一時間足らずなのに、空気が変わる。
同じ関東圏なのに、ちょっとした旅行気分を味わえるのが横浜のいいところだ。
チェックインは15時。そこから24時間、ホテルから一歩も出ない。
普通の旅行とは違って、観光の予定も立てない。
ひたすら集中して仕事を片付けたり、読もうと思っていた本を読んだり、自宅やカフェではなかなか手をつけられなかったタスクに取り組む時間が持てる。
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最初に向かうのはチェックインカウンターも兼ねたクラブラウンジ。コーヒー、紅茶、クッキーなどが常備され、ソファやテーブルが配置されている。
ビジネスホテルの共用ラウンジよりも広くて落ち着いているため、ここなら長時間いても苦にならない。パーソナルスペースがしっかり保たれているのは大きい。
やや値が張るかもしれないが、その分の自由と快適さを得ることで、「これくらいの贅沢を味わうために仕事を頑張ろう」というモチベーションも湧いてくる。
ノートPCを開いて、溜まっていた事務作業を一気に処理する。電話が必要な手続きも、ラウンジの程よい静けさのおかげで集中してこなせる。
周囲には似たような目的の人がちらほらいて、みんなコーヒーを片手にキーボードをたたいている。
沈黙ではないけれど、邪魔にもならない絶妙な空気感。これが案外仕事のはかどりを後押ししてくれる。
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一段落したらジムへ移動する。ウェアと水着をカバンに入れて、エレベーターを数フロア移動するだけ。移動時間が極端に短いので、ちょっとしたモチベーション低下が防げる。ジムは宿泊者専用だからか、混雑はほとんどなく、20kgを超えるダンベルもあるので、好きなだけトレーニングに打ち込める。
運動の後はサウナでしっかり汗を流し、シャワーを浴びて部屋へ戻る。部屋ではあらかじめ買っておいたおにぎりとプロテインでエネルギー補給。
運動後は頭もすっきりしているのか、メールの返信やSlackのやりとりがスムーズになる。相手への言葉遣いにも、少し余裕が生まれる気がする。
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夜になると再びラウンジへ。この時間帯は軽食とアルコールがビュッフェ形式で用意されていることが多い。この日は「阿修羅のごとく」を配信で一気見しながら、サラダやちょっとしたおつまみをつまんでいた。
周りを見渡せば、若いカップルや一人旅の宿泊客、
ホテルに住んでいるであろう身なりの良い高齢者、
ビジネス利用の外国人など多彩。
大騒ぎにはならず、静かすぎもしない。
窓の向こうには横浜駅周辺の夜景が広がる。
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夜景を眺めながら、自分の仕事の進め方や今後の目標などを頭の中で整理する。普段ならば「もう少しで終電だ」という焦りがある時間帯でも、ここでは「まだ数時間はラウンジにいていいし、部屋へ戻ればすぐに眠れる」と思える。
気分の余裕は、いいアイデアを生むきっかけにもなる。朝は普段より早く目が覚めることが多い。
熱めのお湯をたっぷり張ったバスタブで身体を温め、シャキッと目を覚ます。それから食堂で朝食をとる。
自分は白米、肉、魚、野菜、卵、フルーツというシンプルなメニューを好んで選ぶ。パンやカレーに手を出さなければ、胃が重くならず午前中から動きやすい。
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10時までは部屋で作業を続け、そこからチェックアウトの12時まではまたラウンジへ。残りの細かい仕事を片付けたり、前夜の動画の続きを観たりする。
あっという間に帰宅時間が迫る。手続きを済ませ、駅周辺で軽く昼食をとったら、そのまま帰宅する。
文字にすると、ただホテルにこもっていただけの一日だ。でも、非日常的な場所と雰囲気が合わさると、仕事にも集中できるし、ずっと観たかった作品や読みかけの本も一気に消化できる。
箱根や熱海に行くほど遠くないから、移動の疲れや面倒も少ない。「もう家に帰りたい」という思いにとらわれることもない。
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一人で仕事をしている女性と付き合ったら、一緒に合宿するのも悪くないかもしれない。地味な作業が多いので、相手の性格や好みは選びそうだが、普段とは違う環境で一緒に過ごすと、意外と新鮮な時間が生まれるだろう。
逆に、想定外に濃密な時間を過ごしてしまう可能性もある。
結局のところ、良いホテルで近場にこもり、半日から一日だけ日常を断ち切るのは、思っている以上に有意義だ。行き詰まったり、気分を切り替えたいときに、「一人合宿」という選択肢があるだけで心強い。ちょっと贅沢かもしれないけれど、そういう自由を味わうために、また仕事をがんばろうと思える。
ラウンジでのんびり過ごし、好きなタイミングで身体を動かし、食べたいものだけを食べる。
子どものころに夢見た「自由に使える自分だけの時間」は、こんなふうに手に入れることができるのかもしれない。
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