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ツマグロヒョウモンのお話

ある秋の朝、庭に出るとツマグロヒョウモンがひらひらと舞っていました。
ツマグロヒョウモンの幼虫は、スミレの葉を食べて成長します。
ですから、ツマグロヒョウモンは、孵化した幼虫が食べ物に困らないよう、スミレの葉の裏などに卵を産み付けます。

スミレかどうかは、前肢で葉っぱをたたく「ドラミング」を行って判断します。
前肢には化学物質を見分ける器官があって、いわば葉っぱの味を見ていると蝶博士に教えてもらいました。

庭にやって来たツマグロヒョウモンは、ハツユキカズラやツワブキをドラミングした後、私の足元にやって来て、親指の先にとまりました。
「まったく違いますよ」と告げると、慌てるそぶりもなく、モミジへとひらひらと舞い移りました。

ツマグロヒョウモンのひらひらとした呑気さに、平和を感じた朝でした。


☆追記
まだ、noteの使い方が分からないのですが…
例えば、フォローした方が新しく投稿した際、どのようにすればお知らせを受け取れるのでしょうか?ご存じの方、ご教示くださいますとうれしいです。

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