#実は私xxなんです
昨日、西尾克洋さんの記事で、今年の夏に個人企画でおこなった「#理解はしてほしいこと」の募集要項の記事を紹介していただいた。
だから、というわけではないが、西尾さんの企画「#実は私xxなんです」に参加いたします。
好きだけど、詳しく知らないことはあまり記事にして書いてこなかった。詳しくなくても書けることと言えば、私自身のこと。けれども、自分自身のことについて、主語を「私は」にして書くことは気がひけるんですよね。でも、まぁ、良い機会のなので「私は」を主語にして書いてみます。
#実は私 、貴乃花が好きなのです
えっ、わりと普通じゃん、と思った方も多いかもしれません。ですが、その当時は貴乃花へのバッシングは物凄いものがありました。バッシングが一番強かったときこそ、貴乃花(貴ノ花)のことが好きだったのです。
もう今となっては昔の話ですが、貴乃花が大関になる頃、宮沢りえさんと婚約して、そして破談するということがありました。
破談が発表されたのは、ちょうど大関昇進を伝達する使者がやって来た日だったと記憶しています。
大きな喜びと大きな不幸が集約された1日でした。一夜にして、ヒーローからヒールへと変わった日でもありました。
「相撲のことしか知らない」「冷たすぎる」など、手のひらを返したように、今まで応援していた人が離れていったと思います。
本当のことは二人にしか分からないわけですが、私は貴乃花が破談の責任を一身に背負ったのだと思いました。言いたくても言えなかったのか、それは分かりません。
「相撲しか知らない」と言った人も多かったのですが、コツコツと土俵で結果を残していき、平成の大横綱になったのはやはりすごいことです。
なかにはこんなことを言う人もいました。
「お兄ちゃん(若乃花)の相撲は面白いけど、弟の相撲はね…」みたいな。
たしかにお兄ちゃんの相撲のほうが、土俵際でヒヤヒヤすることが多くて、体も小さく応援したくなる気持ちも理解できます。しかし、私は貴乃花の相撲の取り口のほうが好きでした。
「まわしをとったら、絶対に負けないという型」が貴乃花にはありました。決まり手も「寄りきり」が多かった。
普通の決まり手だから、つまらないと思う人もいたでしょう。
「三所攻め」「網打ち」「居反り」「網打ち」みたいな珍しい決まり手も、たまに出ると、おーっ、とはなりますが、本当に強い力士は、「寄りきり」「押し出し」という決まり手が多いのではないでしょうか?
「型破り」を好む人も多いと思いますが、「型」を極めるということは美しい。
話が逸れましたが、貴乃花が横綱になることがほぼ決定づけた14日目に一瞬天を仰いだときの表情、そしてその次の日の千秋楽に、曙を破り、2場所連続全勝優勝を決めた瞬間のこと。今でも記憶に焼き付いています。
今もたまに相撲をテレビで見ますが、貴乃花が親方ではなくなって以降、あまり見ていないような気がします。
世の中の風潮なのかもしれませんが、スポーツ選手は「有言実行」が主流になっていますね。私は貴乃花の現役時代の「不言実行」がとても好きでした。
伝統の大相撲も、いろいろ問題があり、時代とともに変化していくことでしょう。けれども、不言実行という美風が大相撲に残っていてほしいな、と思います。
記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします