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「椿姫」の冒頭

 フランスでオリンピックが行われているから、フランス語を学習しようか?
…とも思ったが、入門書の「文字と発音」に目を通しているだけで、「やっぱりいいや」という気持ちになった。

 代替案として、そうだ!フランス文学を英語で読んでみよう!ということで、昨日は「椿姫」のはじめのほうを英語で読んでみた。

 フランス文学は、日本語訳で「女の一生」、「赤と黒」、「居酒屋」、「マノン・レスコー」、「モンテクリスト伯」(縮約版)、「物質的恍惚」、「悪の華」を読んだことがある。しかし、フランス文学の英訳は「椿姫」しか持っていない。


Penguin版「椿姫」(英訳)

第1章の冒頭はこんな感じで始まる。
(前掲書、p1より)

It is my opinion that you cannot create a convincing character until you have made a broad study of human nature, just as you cannot speak a foreign language until you have studied it thoroughly. 


同箇所訳(新庄嘉章[訳]、新潮文庫、p5)


どんな国の言葉でも、真剣に勉強してからでなくては話せないように、まず人間というものを十分に研究してからでなければ、小説の中の人物をつくることはできない、というのがわたしの持論である。





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単に学習法だけを取り上げるのではなく、英語の周辺の知識と身につける方法を考えます。また英語を学ぶ意義について、時折振り返ります。

文法をイメージでとらえること、文学の英語など。大人の学び直しの英語教科書。 エッセイも多く含みます。初級者から上級者まで、英語が好きな人が…

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