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詩 | みどりとよつば
みどりは
クローバーの野原を裸足で
歩きまわるのが好きでした
わたしの名前と同じ緑色だしね
どんなときも
クローバーはいつもと変わらない
ある日のことです
雲っていましたが
いつも通り走り回っていました
「四つ葉のクローバーはないかな?」
出会った女の子は
四つ葉のクローバーを探していました
「なかなか見つからないなぁ」
女の子は寂しげに
みどりに話しかけました
「四つ葉のクローバーがないの」
「どうしようかな?」
みどりも女の子と一緒に悩みました
そのときです
雲の間から光が野原を照らしました
「あ、あの場所は…」
みどりは叫びました
光が当たったのはずっと前だけど
みどりが四つ葉を見つけた場所でした
もしかしたらあそこなら
四つ葉があるかもしれない
二人は光のもとへ走りました
二人は一生懸命
四つ葉を探しました
日は少しずつ沈み始めました
「やっぱり見つからないのね」
女の子は悲しそうに言いました
女の子の涙が一滴 地面に落ちました
そのときみどりが叫びました
「あっ、そこ!」
女の子の涙が落ちた足元には
四つ葉のクローバーがありました
女の子の表情が
パッと明るくなりました
「ありがとう」
みどりと女の子は
その時から大の仲良しになりました
もう何年も昔の話です
ポエムというより、童話みたいになりました🍀
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