400X のバイクカバー自作
バイクは風雨に晒されてもすぐに故障するわけではないが、基本的に金属製の機械製品であり、また電子部品もあるので、性能や製品寿命を長持ちさせるためには雨や砂塵、潮風などにはできるだけ晒さない方がよい。なので、車庫がないときはバイクカバーがあるとよい。新車の場合は防犯にもなる。
ホンダ 400X にはメーカー純正のバイクカバーがない。汎用のバイクカバーは安いものなら 4000 〜 5000 円くらいで売られているが、形状はぴったりではなく、またケースなどをつけると収まりが悪かったりする。そこで、どノーマルの状態の 400X のカバーをブルーシートで作るとしたらどうなるか、やってみた。ハトメと工具のセットとブルーシートで計 2000 円未満で済むと思う。時間も 30 分あればできる。
下の図の寸法で作るとタイヤまで完全に隠れるので、車庫に勝るとも劣らない保護になるのではないか、と期待している。
材料
・ブルーシート 2.5 m x 4 m くらい
・ハトメ (直径 8 〜 15 mm くらい)
・結束バンド (長さ 10 cm くらいのを 40 〜 50 本)
・工具:巻き尺、カッター、長い角材、マジックペン、ハトメをかしめるヤツ
(写真には金槌が写っているが使わなかった)
作り方
1. ブルーシートを二つ折りにする。
2. 折り目の反対側を斜めに切る。3 m 近い直線だがカッターと角材でうまくやる。
3. 前と後になるところにハトメを留めることによって穴を一列に開ける。
4. 穴を全部結束バンドで留める。
切る前にブルーシートをバイクに被せてみて、どう切るか、いい感じのところを自分で決めるといいと思う。切るときは、角材を添えてうまく切る。巻き尺を延ばして、マジックで途中に印をつけておくとよい。
ハトメは、ブルーシートに開けた穴を保持/保護するためのもので、二枚重ねの部分を綴じるためのものではない。ブルーシートの端は元々二重になってたりするので、鳩目で留めるのは大変だと思う。なので、留められるように二枚が重なる部分で同じ位置に穴を開ける。今回、下穴は開けずに直接ハトメをかしめていった。ハトメポンチを部屋に忘れてきて、取りに戻るのが面倒だった。
で、開けた穴を結束バンドで留める。
できたカバーを 400X に被せるとタイヤまで完全に隠れるが、下の写真を撮ったときは風が強く、中に吹き込んで膨らんでいる。
強風時は風の吹き込みでカバーが外れそうになる事がある。なのでヒモで縛るとよい。そのとき、ブルーシートをチェーンの下側にいれて車体を包むような感じにして縛ると、カバーの内側にチェーンオイルが付くが、チェーンが雨や砂ぼこりをかぶりにくくて済む。バイクの下にヒモを通すのがちょっと面倒だが、たとえばキャンプで使うロープにスライダーを付けたものなら、軽く投げて車体の下を通せる。
注意点
・運転直後の排気管に接触すると、穴が開く事がある (火が出ないとも限らない)。
私はいつも下車直後にとっとと被せているが、右側の下方に穴が開いた。
・ハトメは数カ月で錆びる。透明ラッカーのスプレーなどを吹きかけておけば、
いくらか長持ちする。
・ブルーシートのサイズは、一辺が 2.5 m なのは重要だが、長い方は 3.6 m 以上
ならなんでもよい。
・トップケースを付ける場合は後ろの 110 cm を 130 cm くらいにするといいかも
しれない。パニアケースがある場合も切る前に計ってみた方がいいと思う。
なお上記をお試しになる方は、自己責任で。