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「相談してくれてありがとう」

相談できないには、それなりの事情があったと思うから
心から「ありがとう」と伝えたい
…そんな、現場の相談員の声をお届けします。

相談窓口が緊迫するとき

ピッコラーレのにんしんSOSには、相談員が一気に緊張する相談が入ることがあります。例えば、妊娠週数が進んでいて、もうすぐにでも生まれるかもしれないとか住む場所が不安定だとかいうケースです。
すぐに対応しないと、自宅とか公園とかで産まれてしまうかもしれません。ニュースで聞いた話では空港で産まれたとかもありましたけど、そういうことになりかねない、と。
自分が直接担当した経験はまだありませんが、そんな時は相談員のみんなが過程を共有し、知恵を出し合い、ハラハラドキドキしながら対応します。無事にミッションを果たした後には、対応した相談支援員に対して「お疲れ様」「よかったよかった」とみんなでねぎらいます。
そういうピッコラーレの温かさが好きです。

ピッコラーレでは、現在、約50人の相談支援員が活躍しています。看護師や助産師、社会福祉士などの資格を持ち、さらにピッコラーレの研修を積んで、相談窓口の業務にあたっています。それぞれの専門性を活かしながら、多様な視点で相談者のニーズに応えていくことが大切だと考えているからです。今回は社会福祉士としてピッコラーレに参加しているCさんにお話を伺いました。

相談してくれたことに「ありがとう」

実際、相談のメールに「自分が悪いんですけど」「自分の責任です」と書いてくる人は多いです。いやいや、そうじゃないよ、よくぞ相談してくれてありがとうって返しますけど。「怒られる」と思っているのかな、と感じることもあります。
早く相談してほしいですが、なかなか相談できないには、それなりの事情があるのだろうと思います。妊娠週数も進み、切羽詰まって相談してきてくれた時には、逆に、それまでずっと一人で悩んでいたのかと切なくなります。
ましてや一人で出産なんて。何の問題もない普通のお産だって大変なのに。どんなに不安で怖かったか…

孤独な出産をなくすためにできること

病院などにつながらず、一人で自宅などで孤独に出産することを「墜落分娩」と呼んだりします。母子ともに非常に危険なことですし、これをなくしたいという危機感は、病院や行政にも強くあります。
医師や保健師が「もっと早く来て」と言ってしまうのは、心配しているからですが、言われた方が責められたと感じるのもわかります。そこをフォローするのもピッコラーレの役割かもしれません。
自分自身、孤独な出産を何とかしたいと思って、ここならできることがあるとピッコラーレの相談員になりました。ピッコラーレを知ったのは全くの偶然でした。いろんな偶然が重なって今の自分があると感じています。
ピッコラーレを支援してくださる方も、いろんな偶然や思いがあってのことだろうと思います。その巡り合わせの不思議さに感謝し、背中に 温かい励ましを感じながら、相談窓口に臨んでいます。


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