Twitterから写した物語4 【とても短い小説】
橙色の電灯から、着ているワンピースとよく似た色のカスタードクリームが溢れてきて、どろどろ喉の奥へ入っていく。昼と夜の匂いの混ざる彼は、おっかなびっくりわたしに愛を注ぐ。お腹が張り裂けてしまう。ゆっくり、どうかゆっくり。貴方が愛しい。わたしが遠くにいる。死んじゃうよ。
(18' 8/15)
男嫌いの私のためにかわいく着飾ってやってくる無口な男の子の、欲の無い優しさについ甘えてしまって、誰よりもか弱い彼を押し倒して、私は夢を押し込んでいく。
(18' 8/15)
かつてふたりで笑い飛ばしたものにわたしは攫われてしまった。美しく着飾った紳士は泥棒で、それでも彼を愛した。まっくらやみにいるんだ。手紙は、鼠に託して。愛する友だちへ。
(18' 8/15)
四歳の頃、愛の果てを知ったので、私は荒廃した十代を過ごした。知らねばもっと好きに母を甘やかし、美しく着飾って街を歩いた刺激で身体が動き、ゆるやかな恋をして大人になったと思う。それなりに衝動的で過激な人だっただろう。八歳まで傍にいた私の大事な亡霊は、驚く事に人間だった。
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