ライン
誰かがいつの間にか決めてしまったんだ
線を引いたんだ
青い海に浮かんだ見えない赤い線と同じ
跨いでみたところでそれは結局海だった
ただ流れるだけ
流れるだけ
昨日の僕から
今から
明日には
何か変わるかな
変わるかな
夜の真ん中、目を開いたまま祈ったんだ
祈ったんだ
どうか太陽よ 昇らないで
どうか朝陽よ 照らさないで
何も変わらない僕とその影と
無意味で曖昧な孤独を暴かないで
午前 00:00
目を開いたまま祈ったんだ
数字が一つ進むだけ
ただそれだけ
誰かに決められたその境界線を
まだ越えたくないこと