欧州英国 よもやまばなし      ブレクジットと ころころ変わる コロナの影響 の巻


英日欧企業マッチングのさきです。


1月31日付けで、英国政府はCPTPP
(環太平洋パートナーシップに関する
包括的及び先進的な協定)

なんと長ったらしい名前でしょうか…
結局 こんなのは、実際、誰も
言えやしない のだから、

もっと簡潔な命名にすればよいのよね
とおもいませんか?

まあ これはともかく
この自由貿易圏への加入への
正式申請を表明。

この経済圏には日本国をはじめ
アジア太平洋地域の
11カ国が含まれ

合わせて約5億人が暮らしており、
世界の所得の13%以上を創出する…

2018年末の発足時のメンバー以外が
加入申請するのは初めてとのこと。

このCPTPPの主な目的は、
加盟国間での関税の撤廃・減税


だが、基準や規制を全体で同一にする
必要はなく、各加盟国どうしで
独自の貿易協定を結ぶことができる。

去年12月に EUを離脱した
英国は、すでに、ほとんどの
CPTPP加盟国と

貿易協定を締結しており、
2019年の
英国の輸出量の

84%は、CPTPP加盟国が
占めていたそうである。

英国政府の発表によれば、
加入が許可されれば、例えば
ビジネスマンが従来より短期間で

安くビザを取得できるようになる
可能性もあるということだ。

これに追い打ちをかけるように、
1月5日に

英国BARCLEYS BANKの
グループCEO JES STALEY氏が
TVのインタビューで、

BREXIT後の 英国金融事業が
目指すべき競合は、

EUではなく、アメリカとアジアで
ある と言っていました。

ロンドンの金融業界が注目せねば
ならないのは、フランクフルトや
パリではなく、

ニューヨークやシンガポールである
とも…

これらに向けて、欧州地域内で
最多のコロナ感染死者を
記録している英国当局は、

何とか早くコロナ感染を
コントロールすべく

必死のワクチン
戦線を繰り広げています。


英国内のコロナワクチン接種
状況は、2月3日付けの
政府のプレスリリースによると

第一回めの接種を終えた人数では
1千万人を超えており、
これは、国民のほぼ
大人5人中1人が

接種を受けている換算になる
とのことです。

一方 フランスは、英国に比べれば
かなりゆっくりなスピードではあるが、
それでも1月末の時点で、
少なくとも1回目の接種を
受けた人は、約160万人。

当初の目標の接種100万人を
はるかに上回っています。

目標の数に差はあるものの、
やれば、できるじゃないか…
フランスだって…

さらに面白いのは、2020年暮れの
時点の、世論調査で、6割ほどの
フランス人が新コロナウイルスの

予防接種は受けないと、表明
していたのに、今回の

アストラゼネカ製薬会社から
欧州へのワクチン供給の遅滞問題が

悪化し、

予防接種がしばらく
受けられないかもしれない という
空気が充満してきたら、

みんな揃って、“予防接種賛成派”
に変わってしまい、現在は8割以上が
“早くワクチン接種を受けたい”と

言っているそうである。 全く フランス人の
あまのじゃく(彼らはこれをフランス革命から
伝わる 国家的な反逆精神と
よんでいるけど…)さがよくわかって、

外国人から“仏人に何かさせたかったら、
させたいことと反対のことを言えば、
そのようにやってくれる…”

と言われるのも、

無理はない。まったくうなずけると、
独りで妙に納得してしまいました。

この新型コロナウイルスは、それをとりまく
環境の中に、それまでとは全く違った状況を
作りあげてしまいます。

買い物だって、フランス国内の会社が提供する
インターネットショッピングなんて、

頼んでも、今までは、
すぐになんて絶対にこなかった、

のだけれど、先日、たまたま、
ある洋服をネットで注文して、


“12時間以内に配達”
というのを、半信半疑で
選んでみたら、

ええ… 本当にDHLで
届いたし、製品の状態も完璧
だったのには、驚きました。

今まで私は、この国は
中世の国 というレッテルを
貼っていたのだけれど、

ここって、日本かい??

とおもわせるようなサービスを
供給する事業者が表れて
きています。

コロナウィルス自体も
変種ができたり…
と 刻々と変化しているけど、

それをとりまく社会的な
環境もどんどん 進化していって
いるように感じる、今日この頃
です。

これから、ころころと、
思いもしないことが、
きっと起こっていくのでは
ないかとおもいますね。

それをみおとさないように、
じっくりと観察していき、
またお伝えします。


新聞や一般メディアでは、わからない
現地情報、うらばなしなど
あれあれ、これって何?
と感じる身の回りのできごと色々を

「欧州英国 よもやまばなし」で
パリよりお伝えしていきます。


今日はここまで。
パリ在住 英欧日ビジネスマッチング の
さきちゃんが語る 英国欧州の現地情報
でした。

またあしたね
A demain ! See you tomorrow !


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