『香りのメッセージ』
このエッセイは、ずっと前に書いていたものなのですが、
noteを始めて1か月経った記念に、ここで発表させていただきたく存じます。
どうぞよろしくお願いいたします。
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人はよく「花に癒される」と言う。その美しい姿、そして香りに・・・。
しかし、花たちが自らの意思でもって こちらへ働きかけているということに、
どれだけの人が気づいているであろうか?
かくいう私も そのことに気づいたのはごく最近のことである。
最初は、お仏壇の前で手を合わせていた時だった。
次は、台所で洗い物をしているとき、
それから、道を歩いているとき・・・、
思えば、そのどれもが悲しみに暮れている時だった。
最初は気のせいかと思った。
ただ、「…何かいい香りがする。 お花だ! この香り… 何か癒される…」と、
そう感じただけだった。
しかし、そんなことが何度も続く中、ハッとした!
・・・花や木々は、最初から香っていたわけではなかったのである。・・・
私はその時、存在にすら気づいていなかった。
・・・いや、少なくともその存在を強く意識してはいなかった。
香りは、突然ふわ~っと、
漂ってきたのである。
そして、
私はやっと確信した。
癒しのメロディのような香りの贈り物は、
私が悲しみに暮れているときや、気持ちが沈んでいるときに始まるということを。
幾度かの そのような経験の後、私は、花や木々が香りで私に語りかけてくれていたことにやっと気がついた。
「大丈夫だよ。大丈夫だよ。いつも見てるよ。ちゃんと分かってるよ。だから元気を出して。」と、
花たちは いつもいつも 私を励ましてくれていたのだ。
なんと健気で優しい声かけであろうか?
あなたがもし花や木々の香りをふと感じることがあったら、
この話を思い出してほしい。
花や木々は、きっとあなたにも話りかけている。
哀しみだけでなく、
喜びに包まれているときも、
きっと、「おめでとう!よかったね!」と、
一緒に喜んで香りのエールを贈ってくれていることと思う。
「香りは、花たちの言葉、語りかけである」と、
私は心からそう感じている。
あなたも花たちの香りのメッセージを感じてみませんか?
そうして、心を通わせてみませんか?