ポリ塗装のギターをリフィニッシュする
新年一発目の記事に似つかわしくないうえに、まだ作業が進んでいないのだから面白い。
父親からもらった、Fenderのストラトキャスター。1993年製のUSA standardで、メイプル指板・アルダーボディの3シングル。いたって普通のストラトだ。極厚ポリ塗装のブラックで、まぁ綺麗っちゃ綺麗なのだが、気にいらない。気に入らないがゆえに、8年ほどまともに弾いていない。
ストラトタイプは好きで、Nash guitarsの3シングル(SSHに改造)と、Jimmy Wallaceの3シングルを持っている。よく弾いているのだが、YouTubeで巧い方たちの演奏を聴くうちに、「Fenderのストラトは、どの個体でもFenderっぽいな」と思い始めた。本当かどうかは不明だが、どこか内向的でナイーブで、鼻にかかった抜けきらない音がするように聴こえる。ミドルに癖があるのか?と思う。Fender欲しいなぁと思い始めて、気が付いた。うちにあるじゃん。まぁ、業績がヤバかった90年代だとしても、USAだしなと思い久々に引っ張り出してくる。ボディとネックがバラバラの状態で見つかった。忘れていた。フレットが減りきっていて、まともに弾けないんだった。
どうせなら、リフレット・リフィニッシュを自分でやろう。USAだか知らないが、失敗しても、持っていると自覚していなかったギターだ。
さっそく、リフィニッシュからやることにした。ポリ塗装は塗膜が厚く、ヤスリでは到底落とせないため、アイロンで温めてスクレーパーで剥がすらしい。やってみたのだが、ぜんぜん面倒くさい。慣れてないこともあって、少しボディを削ってしまった。仕方がないので、剥離剤を使うことにした。
近くのホームセンターで、剥離剤を買った。なんでもよいだろと思い、「アサヒペン 塗料はがし液 100ML」を買った。
まぁよく調べもしなかった僕が完全に悪いのだが、これではウレタン塗装は剥がせないらしい。剥がせるのかもしれないが、まったく効果がない。塗って1時間ほど放置したが、いっさい溶けていなかった。
YouTubeやブログで調べた結果、「ハクリパワーSD300」が良いらしい。中性で木への負担が少なく、比較的安全らしい。まぁアルカリ性は怖いもんな。
これが、需要がないのか一般人は使わないのか分からないが、実店舗でぜんぜん売ってない。Amazonにも取り扱いがなかった。しょうがないので、Yahooショッピングで、塗装専門業者から買った。まだ届いていないので、届いたら写真付きで記事を更新しようと思う。
~2023年1月9日追記~
ハクリパワーSD300が届いた。
有名ギター改造YouTuberが、「1kgでギター3本くらいイケる」と仰っていたので、とりあえず1㎏を購入しました。
とりあえず、作業開始です。
半分くらい剝がれているのは、アイロンで頑張った証です。
用意したものは、
・ハクリパワー
・ゴム手袋(ビニールはNG。溶けるらしい)
・スクレイパー(写真はヘラですが、カーボンのスクレイパーに変えました)
・ハケ
・紙コップ
・防護メガネ
です。
注意点があって、
・必ず屋外で作業する
・防護メガネを付ける
・ゴム手袋をつける
・火気厳禁
です。
ハクリパワーは他の剥離剤に比べて安全らしいですが、人体には超有害です。皮膚についたら激痛です。ほんの少し腕につきましたが、ツネられたような痛みが出ました。目に入ったら、、、、怖いね。
どれくらい塗ればよいのか分かりませんでしたが、まぁ波が出るくらいまで塗りました。塗ったというか、乗せたに近い。水で薄めていない絵具を、画用紙にべたべたするイメージです。
塗って2時間経ちました。スプリングのキャビティ?部分は塗装が薄いのか、取れていますね。肝心のボディ表面はどうでしょう。
はい。全く取れません。
スクレイパーで塗装を突くと、「カンカンカンカンカン」と音がしました。まったく柔らかくなってません。
これは経過時間が足りなかったのか?とりあえず、夜が近いので塗ったハクリパワーを除去し、一晩乾燥させました。