未来はもっと良くなると信じて生きてきた
18歳で統合失調症になり,普通に生きることすら難しい時期が続いた.
病気になる前の10代はクラシックピアノに明け暮れ,上達することが生きがいだった.
中学時代にいじめられた同級生たちを見返したくて,ものすごい努力したことが反動だったのだろうか.
結局20代は合う薬に出会えず,デイケアで過ごすことが多かった.
30代になり,少しずつ働けるようになり,今現在は最低賃金が保証されている所で働いている.
なりたい自分には確かに近づけている実感がする.
だが,自分の核であるライフワークの音楽活動で生活できるぐらい稼ぐまでは死んでも死にきれないのが,今現在の嘘偽らざらぬ気持ちだ.
難しいことは百も承知だ.
でも音楽活動が成功するかどうかで,自分の人生への捉え方は大きく変わってくる.
今の人生も悪くないだろう.
むしろ高得点かもしれない.
人生は点数ではないが,あえて点数化するなら70点か80点だろう.
しかし,音楽で成功したら1,000点以上になる.
憑りつかれたような自分もいるかもしれない.
でも何か人生の目標を達成する時って,それぐらいでなければいけないのではないか.
お笑い芸人が言う「芸の肥やし」という表現があるが,音楽家もそれに近い.
死ぬ時に「もっとこうしておけば良かった」という後悔を残さぬよう,毎日毎日を丁寧に過ごしたい.
私はなりたい自分になる!