やはり歴史はつながっている
ルネサンスの歌曲を聴いて、終止形に気を付けてみました。
この時代の終止形は二声が六度から八度の進行、あるいは三度から五度の進行なのですが、これを組み合わせると、ほら不思議、現代の終止形になります。
バロック期以前と以後では曲のスタイルが大きく変化していることもあり、楽器の発達にも関連して、今、楽器を習う人はルネサンスの楽曲を演奏することはほぼないのですが(ルネサンスの鍵盤作品が存在しないわけではないのですが、ピアノで演奏されたという話を私は聞いたことがありません)、音楽そのものはつながっているわけで。
上記の曲は、コンセルヴァトワールのプロコース向け授業で聴いたのですが、先生が学生に「Ecriture はやっているよね?」と聞いていました。私も和声と対位法の基礎の基礎はやっているので、Ecritureを少しはやっているということになります。
こうして考えると、和声や対位法って当たり前なんだけど「ボン」といきなり出てきたものではなくて、歴史の流れの中で作曲家が色々試してみた結果定まって行ったものなんだということが身に染みて感じられます。
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