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中世やルネサンスの歌曲

聴講しているコンセルヴァトワールの授業で、中世、ルネサンスのポリフォニーの歌曲を聴いて分析するということをやっています。

フランス語、それも古いフランス語なので歌詞の意味を掴むのは大変なのですが、分析には歌詞の意味よりも韻が大切。また、この時代のフランス語の歌曲を聴いていると面白いです。

聴いていると「音楽史は音の歴史」ということが如実に感じられます。対位法の始まりは9世紀に遡りますが、14世紀、15世紀の発展を聴いていると、バロック期に繋がるのが見て(聴き)とれます。

ヨーロッパの詩は(日本の俳句、短歌とは違った意味で)形式化されているので、それがこの時代の歌曲に反映されていて、それがさらに後の器楽曲の形式にも影響を与えているなど、注意深く聴くことで得られるものはいろいろあります。

バロックをより深く知るために、この時代の曲もたまには聴いてみてくださいね。そしてバロックだけではなく、その後の音楽にもつながるものとなっています。

温故知新って本当だな、と思う日々を過ごしています。

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