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vol.24 できることとできないことを知る【伝説のピアノ指導者の教え】

「伝説のピアノ指導者」と呼ばれた人物が、弟子を呼び出し「あること」を依頼する。それは、表舞台では語ってこなかった「ピアノ指導で大切なこと」を世の中の指導者に伝えること。テーブルに置かれたボイスレコーダーに向かって「伝説のピアノ指導者」は語り続ける。それが自分の最後の仕事とでも言うように。青白く燃える炎のように、静かに、熱量を持って…

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世の中には、たくさんのピアノ指導者がいる。


指導者に求めているものも多種多様だ。


さまざまなニーズに応えられる指導者は、

多くの人から求められるだろう。


幸せなピアノ指導者とは、

自分が提供できるものとニーズが一致している人だ。



小さな子が大好きで仕方ない指導者は、

そういう子が教室に来れば幸せだろう。


逆に、子どもが苦手な指導者は、

どうしたらいいかと途方に暮れるかもしれない。



大切なことはね、

提供できるものと、求められているものが一致していることだ。



ピアノ指導者は、生徒の幸せ、成長のために存在する。


そのためにも、自分ができること、できないことを知ること。

それをはっきりと言えることも重要だ。



 
何度も繰り返すがね、

ピアノ指導者の儲けのために、生徒がいるわけではない。


レッスンの目的が「儲け」でうまくいくはずがないんだよ。




生徒の幸せと喜び、笑顔と成長に、我々ピアノ指導者の使命があり、


その成果が「利益」となって、私たちを包み込む。



結果として、心も金銭的にも豊かになっている。




生徒の幸せと利益を一致させられる人。


それこそが、本当のピアノ指導者だと思うよ。

 



(この物語はフィクションです)



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藤拓弘(とう たくひろ)ピアノ講師ラボ主宰
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