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vol.9ピアノ指導者が誠実であり続けるべき理由【伝説のピアノ指導者の教え】
「伝説のピアノ指導者」と呼ばれた人物が、弟子を呼び出し「あること」を依頼する。それは、表舞台では語ってこなかった「ピアノ指導で大切なこと」を世の中の指導者に伝えること。テーブルに置かれたボイスレコーダーに向かって「伝説のピアノ指導者」は語り続ける。それが自分の最後の仕事とでも言うように。青白く燃える炎のように、静かに、熱量を持って…
…じゃ、始めようか。
今日はそうだな…
なぜピアノ指導者が、誠実であり続けるべきなのか?
私は、2つ理由があると思う。
まず一つ目。
芸術とは、誠実、勤勉の先にしか存在しないものだからだ。
偉大な作曲家の作品の中に脈々と息づいている精神。
彼らの精神を「音」にするのが芸術であり、演奏だ。
誠実に、勤勉に、自分を積み重ねた先に、
芸術家、音楽家としてあり続けられる土台ができあがる。
つまり、人として誠実であることが、
芸術家としての大前提なんだね。
そして、もう一つ。
たとえば、4歳の子が求めているものは何だろう?
ピアノが上手くなりたいことかね?
残念ながら、私はそんな4歳児に会ったことがない。
小さな子が求めているのは、指導者の「心」だよ。
人間と人間の触れ合いのなかで感じる、心のあたたかさだ。
ここにいていいんだ、という居心地の良さだ。
だからこそ、ピアノ指導において、
生徒との心の結びつきが最も大切となる。
そこに必要なのが、誠実さだよ。
レッスンでの言葉、表情、しぐさ、思いの温度、視線…
それらは「この子のためにしてあげたい」という、
誠実さ、偽りのない志から生まれるものだ。
子どもはしっかりと受け止めている。
そして、決して偽れないのが子どもなんだよ。
生徒の成長のため、幸せのために、誠実に尽くす。
それがピアノ指導者としての美しさだと思うんだね。
(この物語、登場人物は架空のフィクションです)
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![藤拓弘(とう たくひろ)ピアノ講師ラボ主宰](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/131218539/profile_3fd78e7a29e02a20e4373a9d9d22c630.jpg?width=600&crop=1:1,smart)