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vol.30保護者は指導者の心を感じたい【伝説のピアノ指導者の教え】

「伝説のピアノ指導者」と呼ばれた人物が、弟子を呼び出し「あること」を依頼する。それは、表舞台では語ってこなかった「ピアノ指導で大切なこと」を世の中の指導者に伝えること。テーブルに置かれたボイスレコーダーに向かって「伝説のピアノ指導者」は語り続ける。それが自分の最後の仕事とでも言うように。青白く燃える炎のように、静かに、熱量を持って…

初めての方は【伝説のピアノ指導者の教え】Introductionからお読みください!←


目の前のレッスンを一つ一つ大切に、

生徒の幸せを願い、心を尽くして教える。



そういう指導者には、自然と生徒は集まってくるものだ。



伝えたように、指導者にはそれぞれ器というものがある。


一人として同じではなく、大きさもそれぞれだ。



どれがいい器かということではないんだよ。


どれもが素晴らしい器だ。




大切なのは、指導者としての自分の成長を信じ、

常に努力し、レッスンを楽しみ、生徒を慈しみ、


生徒の心の豊かさや幸せのために尽くしていれば、

自然と器は満たされていくということ。



器と同時に、指導者の「心」もだね。



保護者に伝えていくべきなのは、

ピアノ指導者としての誠実さはもちろん、



何を目指してこの仕事をしているのか、

あなたの教室で提供できることは何なのか。




人は「心」を感じたいのだよ。


音楽に携わる者、ピアノ指導に従事する人間としての

「心」を感じたいのだよ。




指導者の器からあふれて、こぼれ落ちた、

音楽への情熱や子どもたちへの愛情。


そこに人々は惹かれ、導かれていくものなのだよ。





(この物語はフィクションです)




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藤拓弘(とう たくひろ)ピアノ講師ラボ主宰
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