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vol.16懸命になるから後ろに道ができる【伝説のピアノ指導者の教え】

「伝説のピアノ指導者」と呼ばれた人物が、弟子を呼び出し「あること」を依頼する。それは、表舞台では語ってこなかった「ピアノ指導で大切なこと」を世の中の指導者に伝えること。テーブルに置かれたボイスレコーダーに向かって「伝説のピアノ指導者」は語り続ける。それが自分の最後の仕事とでも言うように。青白く燃える炎のように、静かに、熱量を持って…

【伝説のピアノ指導者の教え】Introductionより


若い指導者に向けて、もう少し続けようか…



素直に、謙虚に学びに行く者は成長できる、

そんな話をしたね。


教えを乞うことはとても大切だ。

若さでどんどん吸収すればいい。



だが、もっと大切なのはアウトプットだ。



どれだけ自分の中に入れても、出せなければ意味がない。

仕入れた知識を現場でおろせなければ、意味がない。


ピアノ指導は、いつも現場主義だ。


学んだものを出し切って、ようやく身になる。


失敗すること、うまくいかないことのほうが多いだろう。

思った反応が得られないことのほうが多いだろう。



だが、それが「生徒から学ぶ」ということだ。



自分の指導法を見つけていくことは、

道の無いところを歩いていくようなものだ。


だがね、懸命に生きるからこそ後ろに道ができるんだよ。


それが、あなたの「指導者道」だ。



懸命に歩いて出来た道は、必ず誰かが見つける。


その姿に共感した者が、後を追ってくる。


それが、生徒だよ。



懸命に学び続け、失敗を重ね、そこから掴んだ一筋の光が、


ピアノ指導者としての自分を輝かせていくんだ。




(この物語はフィクションです)



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物語で学ぶ「ピアノ指導者としての幸せとは?」





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藤拓弘(とう たくひろ)ピアノ講師ラボ主宰
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