vol.20 私たちに「時間」が与えられている理由【伝説のピアノ指導者の教え】
…今日は、そうだな。
「時間」について考えてみようか。
私のように、人生の終わりが見えてくると、思うものだ。
どれだけ今という時間が貴重で尊いかを。
今日という毎日が、明日も明後日も続く保証はどこにもない。
だが、人はあまりに無為に一日を過ごしてしまう。
それは、「限りがある」ということを意識していないからだ。
1分が過ぎたということは、残りの1分も減ってしまったということだ。
己が息絶える瞬間まで、1分近づいたということだ。
一日が終われば、終わりに一日近づく。
まずは、このことの重大さを知るべきだ。
今日という一日に限りがあると意識できれば、
今を大切に生きようという意識が生まれる。
ピアノ指導も一分、一秒が、かけがえのない時間だ。
どの瞬間も、大切にしなければいけないのは、
後悔だけは、絶対に避けなければならないからだ。
今日、生徒にかけるべき言葉をかけられなかった。
また来週、チャンスがあるだろう。
だが、その来週はもうないかもしれない。
来週、生徒が来るという確証はどこにもない。
「また今度」は、2度と来ない今度なんだよ。
後回しの人生で失ったものの大きさは、計り知れない。
時間とは命そのものだ。
時間とは、私たちに与えられた最大のプレゼントだ。
どう使うかは、自己にゆだねられている。
だからこそ意識しなければならないんだよ。
お金ならば使い方を吟味するのに、時間はどうだろう?
お金よりも、もっと価値があるものなのに。
私たちに、なぜ「時間」が与えられているのか?
それはね、満ち足りた人生を歩むためだ。
だからこそ、一分一秒を満たされるように。
自分が輝くように。周りの人を輝かせるように。
そんなふうに、時間を扱ってみてほしい。
レッスンも人生も、今よりずっと輝きを増していくと思うよ。
(この物語はフィクションです)
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