見出し画像

vol.20 私たちに「時間」が与えられている理由【伝説のピアノ指導者の教え】

「伝説のピアノ指導者」と呼ばれた人物が、弟子を呼び出し「あること」を依頼する。それは、表舞台では語ってこなかった「ピアノ指導で大切なこと」を世の中の指導者に伝えること。テーブルに置かれたボイスレコーダーに向かって「伝説のピアノ指導者」は語り続ける。それが自分の最後の仕事とでも言うように。青白く燃える炎のように、静かに、熱量を持って…

【伝説のピアノ指導者の教え】Introductionを読む←



…今日は、そうだな。

「時間」について考えてみようか。



私のように、人生の終わりが見えてくると、思うものだ。


どれだけ今という時間が貴重で尊いかを。




今日という毎日が、明日も明後日も続く保証はどこにもない。



だが、人はあまりに無為に一日を過ごしてしまう。


それは、「限りがある」ということを意識していないからだ。


1分が過ぎたということは、残りの1分も減ってしまったということだ。


己が息絶える瞬間まで、1分近づいたということだ。



一日が終われば、終わりに一日近づく。


まずは、このことの重大さを知るべきだ。



今日という一日に限りがあると意識できれば、

今を大切に生きようという意識が生まれる。



ピアノ指導も一分、一秒が、かけがえのない時間だ。


どの瞬間も、大切にしなければいけないのは、

後悔だけは、絶対に避けなければならないからだ。



今日、生徒にかけるべき言葉をかけられなかった。


また来週、チャンスがあるだろう。

だが、その来週はもうないかもしれない。



来週、生徒が来るという確証はどこにもない。

「また今度」は、2度と来ない今度なんだよ。



後回しの人生で失ったものの大きさは、計り知れない。



時間とは命そのものだ。


時間とは、私たちに与えられた最大のプレゼントだ。




どう使うかは、自己にゆだねられている。


だからこそ意識しなければならないんだよ。



お金ならば使い方を吟味するのに、時間はどうだろう?

お金よりも、もっと価値があるものなのに。



私たちに、なぜ「時間」が与えられているのか?

それはね、満ち足りた人生を歩むためだ。



だからこそ、一分一秒を満たされるように。


自分が輝くように。周りの人を輝かせるように。




そんなふうに、時間を扱ってみてほしい。



レッスンも人生も、今よりずっと輝きを増していくと思うよ。



(この物語はフィクションです)




★2024年10月号の「ピアノ講師ラボ」は笹田優美先生との対談!↓

2024年9月30日(月)までのご入会で聴くことができます!お急ぎください!

いいなと思ったら応援しよう!

藤拓弘(とう たくひろ)ピアノ講師ラボ主宰
よろしければモチベーションがググッと上がりますのでサポートをお願いいたします。ありがとうございます。