vol.11待てない人間にピアノ指導はできない【伝説のピアノ指導者の教え】
ピアノは華やかなイメージかもしれないが、
レッスン室でやっていることは、とても地味だね。
特に小さい子のレッスンは、毎回、同じことの繰り返し。
華やかなことなど一つもない。
だが、地味でしつこくて、
地道なことの積み重ねにしか、子どもたちの成長はないんだね。
それを知っている人間しか、ピアノは教えられないんだよ。
それを知っている人間しか、待てないんだよ。
地道に教え、待てる人間だけがピアノ指導で成功できる。
生徒とは、いわば厳しい存在だよ。
たとえば、初めて教室を訪れる子。
その、たった一回のレッスンが、その子にとってのすべてだ。
ピアノという楽器も、教室も空間も、指導者の印象も、
もちろんレッスンの内容も、すべてがそこで決まる。
もし次のレッスンも来ることになったとして、
二回目は、それ以上のものを求められるんだよ。
三回目は、またさらにそれ以上のものを。
その繰り返しに、応えていくのがピアノレッスンだ。
だからこそ、我々ピアノ指導者は、
毎日を厳しい目で見つめていかなければならない。
自分の教室を、ピアノを、指導法を、言葉を、笑顔を。
「これでいいのだろうか?」と、いつも問いを立て続ける。
そこにしか、指導者としての発展はないのであり、
生徒から選ばれる理由は生まれない。
いつも、初めてピアノを教えた日のように。
この仕事への思い、生徒への気持ちが、
今日一回のレッスン、そして未来のレッスンを形作っていくんだ。
(この物語、登場人物は架空のフィクションです)
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