vol.33自分を満たしてこぼれた一滴【伝説のピアノ指導者の教え】
ピアノ教室は、生徒の幸せのためにある。
このことは、ずっと話してきたことだね。
もちろん、生徒を幸せにするためには、
指導者自身が幸せでなければならない。
自分の心に注いで、注いで、
こぼれた一滴が、生徒の幸せにつながる。
自分が満たされていなくて、
どうやって生徒を満たすのだろう?
だがね、自分の心というものは、
外から満たそうと思っても難しいんだね。
なぜなら、幸せというものは、
外からではなく、内側から生まれるものだからだ。
もちろん、心を満たすためには、
物質的なものから入るのが手っ取り早い。
だがね、それもすぐに満たされなくなる。
人間の心というのは、それほど小さいものじゃないんだよ。
たとえ世界中の音楽を心に入れても、
まだまだ満たされない。それほど大きいものなんだよ。
いわば、果てしない宇宙のようなものだね。
あなたを満たすことができるのは、あなただけだ。
なぜなら、あなたの心の器は、あなたの幸せでできているからだ。
指導者としての地位とか名誉とか成功とか、そういうことじゃない。
そんなことは、とても些細なことだよ。
それよりも、心と知識と愛情を尽くして、
生徒に人として本当に大切になことを伝えていく。
音楽を通した幸せ、人と人とがつながる喜びを、一緒に分かち合う。
その先にしか、ピアノ指導者としての幸せはないと思うよ。
(この物語はフィクションです)
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