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vol.2生徒のためという使命感【伝説のピアノ指導者の教え】

「伝説のピアノ指導者」と呼ばれた人物が、弟子を呼び出し「あること」を依頼する。それは、表舞台では語ってこなかった「ピアノ指導で大切なこと」を世の中の指導者に伝えること。テーブルに置かれたボイスレコーダーに向かって「伝説のピアノ指導者」は語り続ける。それが自分の最後の仕事とでも言うように。青白く燃える炎のように、静かに、熱量を持って…

【伝説のピアノ指導者の教え】Introductionより



「私は、何のために存在するだろうか?」



ピアノ指導者として、いつも心に置いておくべき問いだと思う。


いわば「使命」のことだ。




なぜピアノを教えているのか?

あなたが存在する根源的な理由。


私が考える「使命」については後で話すとして、

なぜここが大事だと思うかね?



それはね、「もうあと少し」と頑張れる力になるからだ。




たとえば、レッスンが終わった後の生徒へのフォロー。

手を抜こうと思えば、容易に抜けるだろう。特に疲れていたらね。


だが、生徒の成長を考えれば何より大事な仕事だ。

だから、どんなに疲れ切っていても、手を抜かない。


指導者を動かしているのは「生徒のため」という使命感なんだよ。


「使命」が、あの子のために頑張る力になる。自分を動かす力になる。



さて、最初の問いに戻ろう。

「私は、何のために存在するだろうか?」



私の答えは、こうだ。


ピアノ指導者は、生徒の幸せのために存在する。



我々は、ただこの目的のためにピアノを教え、利益を必要とする。


利益については大事な点だから、いずれまた話そう。
ここをはき違えると、大きな葛藤に襲われることになるからね。


ピアノ指導者は、生徒の幸せのために存在する。


この一点を、曇りなく見つめ続けること。



つまり、在り方だ。

これを見失わなければ、大きく道を外すことはない。



生徒一人一人は、大切な人類の財産なんだね。

その人類の財産の幸せのために、我々ピアノ指導者は寄与している。


だからこそ、自分ができ得ることのすべてを注ぐ。

今日のレッスンで、何か一つでも心に残るようにと努力を続ける。



ピアノ指導者が存在する理由は、

私にしかできない方法で、生徒を幸せにするため。


その方法は、ひとり一人違っていいし、違って当たり前だ。

指導者は一人として同じではないからね。


大切なのは「あなたにしかできない方法」で、
生徒の幸せのために尽くすこと。



それが我々ピアノ指導者の仕事の尊さ、なんだね。



(この物語、登場人物は架空のフィクションです)



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藤拓弘(とう たくひろ)ピアノ講師ラボ主宰
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