ギロック
ピアノの発表会が終わってから、それまで進めていたテキストに戻ったのだが、ある時先生は私に連弾用の楽譜をくださった。
楽曲は童謡の「にじ」である。
動画でも貼ろうかと思ったが、いわゆる本家というものがなさそうなので、気になる方は検索してみてほしい。
この「にじ」は童謡であるが、私が子供の頃にはなかったように思う。
ただ、家で子供が歌っていたのでたまたま知っていた。
最近の小学生は学校でこの曲を歌うようだ。
これから、常に何かしらの連弾曲をやりましょう、ということなので、テキストと並行して「にじ」も練習することになった。
これが、6月初めくらいのことだったかな?
そしてある程度「にじ」が形になってきたところで、先生が「テキストもいいんだけど、何か他にやりたい曲ありますか?」と聞いてきた。
クラシックには疎いので、オススメはありますか?と聞いてみたら先生は私にギロックのこどものためのアルバムをオススメしてくれた。
ギロック。
知らない人ですねぇ…。
どうやら、割と最近まで生きていた方らしい。
よく分からないが、先生が今の私にオススメしてくれたのには意味があると思うので、素直にやってみることにした。
先生が最初の一曲目に選んだ曲は「サラバンド」
先生はたぶん私の好みを分かってるんだろうね。
演奏してくれたサラバンドを聴いて、「あ、いい曲だな」と思った。
実際やってみても、すごい楽しくて練習が全く苦にならなかったんだよね。
仕事の疲れをこの暗い曲が癒してくれて(笑)、毎日ひたすら弾いた。
たぶん家族は「お母さん、ずっとこの曲弾いてるな」って思ってたと思う。
でもそんなにガンガンに響かせる曲じゃないので、苦情は出なかったのが救いかな(笑)
サラバンドを練習し始めてから2回目のレッスンの時、「すごい練習してますね」と先生に言われた。
正直、家で弾けていたほど先生の前では弾けていなかったと思う。
それでも先生にそう言ってもらえたのはとても嬉しかった。
先生の前で上手く弾けないにしても、それが練習が足りないものなのか、練習してても緊張で弾けないのかちゃんと分かるんだなぁって。
つまりは「サラバンド」ばっかり弾いてて「にじ」をあまり練習してなかったのも当然バレたというわけなんだけどね。
じゃあ、これも練習しつつ次の曲やりましょう。と先生はある2曲をデモ演奏をしてくださった。
「コラール プレリュード」と、「教会の鐘」
どちらが好きですか?と聞かれたので、「コラール プレリュード」です、と答えた。
なので、今は「コラール プレリュード」も練習している。
この曲は今の私には難しい。
家で練習して先生に見てもらったら全然ダメだった。
練習の仕方も良くなかったらしい。
4人の人がそれぞれのパートを歌ってると思って、一つ一つの音をよく聴いて、と言われた。
確かに、左手の音なんて特に聴いてなかったかもしれない。
頭の中でメロディーを奏でながら左手だけで練習して、とか、2小節ずつ練習して、とか、いろいろとポイントを教わり、今猛練習している。
たぶん家族は「今度はこの曲をずっと弾いてるのか」と思っていることだろう。
でもこれも静かな曲なので、今のところ苦情は来ていない(笑)
サラバンドもとても好きだが、コラール プレリュードもとても好きだ。
練習が全く苦にならない。疲れはするけど。
だからこそ綺麗に仕上げたいという思いがあるが、短期間ではそこまで劇的には上手くもならず。まだしばらくかかりそう。
でもギロック、いい曲が多くて結構好みかも。
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