カデンツを意識して作曲しよう!
こんにちは!音楽家のPIANO FLAVAです。
今回はカデンツを意識した作曲の解説です。
機能和声を使って、曲を作ってみましょう!
機能和声
コード(和音)には機能があるという考え方を機能和声といいます。
ハ長調の場合、スケールの構成音は
ですね。
ハ長調はダイアトニックスケール(=全音と半音だけで音程が成り立つスケール)のひとつで、このスケールの音だけを使ったコードを、ダイアトニックコードと呼びます。
実はこれらのコードには、キーの中で役割があるんです。
ハ長調の中での役割は
になります。
個人的なイメージは
T(トニック)
王様。キーの中でリーダー的に振る舞う。始まりや終止の和音。
S(サブドミナント)
王妃。王子様や王様を影で見守っている。
D(ドミナント)
王子。最も緊張状態にある和音。
です。
カデンツ
一般的に、音楽では、一曲の中で小さな始まりと終わりが何回も繰り返されます。
この音楽の進み方の型のことをカデンツと呼びます。
代表的なカデンツは
の3つです。
例えばハ長調におけるコード進行「C→Am→F→G→C」は「T→T→S→D→T」になります。
カデンツを意識した作曲例
T(トニック)S(サブドミナント)D(ドミナント)の代表例であるスリーコード(C、F、G)だけ使って、作曲してみました!
楽譜はこんな感じ。
ちゃんとT→D→Tや、T→S→Tになっていますね!
でも、曲の最後がD(ドミナント)になっている。曲の終止はT(トニック)じゃないの?って思った方は鋭い。
実は、次のように曲が続くのでした。
音にするとこんな感じです!
いかがだったでしょうか。
今日は、機能和声とカデンツについて解説しました。
次回のnoteもお楽しみに!