快と不快の往復
おはようございます。
心理カウンセラー 池田廉です。
この記事では、ドイツの哲学者 ヘリゲルの教えをもとに、
「快と不快の往復」について紹介します。
私たちは、日々生きている中で、どれほど感情に流されているでしょうか?
気分がいいときもあれば、気分が悪いときもある。
悲しく寂しいときもあれば、嬉しく楽しいときもある。
これらのさまざまな、快や不快の感情を繰り返しながら、
私たち人間は生きていますよね。
そうした感情の波が、激しい人もいれば、穏やかな人もいます。
なるべく、感情の波は穏やかにしたほうが、精神的負担は軽くなるでしょう。
しかし、感情の波を穏やかにしたからといって、完全になくせるわけではなく、
誰しもが、感情の波を常に抱えながら生きています。
ヘリゲル先生は、
「快と不快の間を、何度も往復する状況から離れましょう」
と説いておられます。
感情の波を消そうと意識するのではなく、感情の波が激しくなる状況から
離れることを推奨しています。
多少の感情の波は仕方ないとしても、大きく感情の波が生じる環境や状況、
特にネガティブな感情が生じやすい状況からはすぐに離れましょう。
それが人であれ、場所であれ、いかなる場合においても、
あなたの心や感情は何よりも大事であり、優先することが望ましいでしょう。
心を整えることができる環境や状況に身を置くことをすることによって、
ゆったりとした平静さを保つことができ、超然と生きられます。
そのうえで、物事の選択をしていくことによって、潤滑に事が運び、
あなたの望む生き方を手に入れることができるでしょう。
すると、執着心や欲求、恐怖から解放されるように自然となります。
その状態こそが、ヘリゲル先生の理想とする、無心の状態です。
まとめますと、
まずは感情の波が激しい人は、穏やかにできるよう意識する。
その際には、客観的な視点や俯瞰的な視点を意識することがおすすめです。
感情が乱れる環境から物理的に距離を置くことを、この記事では推奨しています。
そして、感情の波が穏やかになってきたら、
ゆったりとした平静を保ち、超然とした心もちを意識しましょう。
その状態で、物事の選択に臨んで行くことができれば、
あなたの理想とする生き方ができるかもしれません。
その際には、執着心や欲求、恐怖などから解放されている自由な状態が、
あなたの心にあることでしょう。
少しでもこの記事が、読者様のお心の安定に繋がりますと幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。